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ジロ・デ・イタリア 102代目優勝者はリチャル・カラパス!!

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ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアも最終3週目

いよいよ山岳も本格化し、2週間走って疲れ切った選手達がいよいよ生き残りをかけて熾烈な争いが繰り返される面白いレースとなりました。

総合は、マリア・ローザのカラパスとランダを擁するモビスター、ニバリが上位に食い込むバーレーンメリダが常にアシストを安定して配置しているのに対し、ログリッチェ所属のユンボ・ビスマはアシストが安定せず、山岳ステージでは序盤でほぼ脱落しログリッチェが孤軍奮闘する状態が続いた。

www.cyclowired.jp

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フィジカル面で圧倒的な強さを誇っていたログリッチェも、さすがにグランツールの山岳ステージともなると、アシストの援護が無いことでやはりジワジワと疲労を蓄積していった。

サイクルロードレース個人競技では無くチーム戦であることの恐ろしさをまざまざと見せつけられた気がする。

3週目唯一の平坦ステージとなった18ステージでは、何とイタリア・日本の合同チームであるNIPPOのチーマが序盤から逃げを形成し、最後の最後までギリギリメイン集団からに下切りステージ優勝!NIPPOとしての初のグランツールステージ制覇となり、盛り上がりました。

20ステージは最後の山岳ステージで、総合勢としては最後のしのぎ愛でしたがここで残念な出来事が2つ

1つは山岳の登りで遅れはじめたログリッチェの自転車を沿道の観衆が押してしまったこと。このことによりログリッチェはゴール後10秒のペナルティを負うことに。

もう一つはヤングライダー賞ジャージトップを走っていた、ミゲル・アンヘロ・ロペスがやはり山岳の登りで興奮した観客と衝突。 落車した後に観客を殴ると言う暴挙。

このことにより大きくタイムを落としてしまうが結局ペナルティは無かった模様。

いずれも、マナーを守らない観客による不幸な事故でしたが、あまり後味は良くありませんでした。

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この時点で、マリア・ローザのカラパスが総合2位のニバリと2分近い差を付け、ほぼ総合優勝を確実にした。

最終日は個人タイムトライアル。

初日と第9ステージの2つのタイムトライアルを制したログリッチェでしたが、さすがに疲労が大きく最終ステージでは思うようにタイムを伸ばせず。 それでもランダを上回り、3位表彰台を獲得。ニバリとカラパスの順位は変わらず、カラパスが悲願の総合優勝を獲得。

エクアドル出身としては初のグランツール制覇となった。

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結果としては

ジャージ 選手 チーム
マリア・ローザ(総合優勝) リチャル・カラパス モビスター
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) パスカル・アッカーマン ボーラ・ハンスグローエ
マリア・アッズーラ(山岳賞) ジュリオ・チッコーネ トレック・セガフレード
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞) ミゲル・アンヘロ・ロペス アスタナ
マリア・ネッラ(最下位) 初山翔 NIPPO

最下位のマリア・ネッラはかつては存在したジャージだったけど暫く廃止されていたそうです。 ただ、今大会で日本人の初山翔選手の活躍でイタリアでの人気に火が付き、特別に今回はマリア・ネッラを贈呈することになったそうで。

最下位とは言え、3週間3,500km以上を完走しただけでも十分凄いです。 今回を糧にして、より一層上位に上がれるように頑張っってほしいですね。

何にせよ3週間白熱の争いが観られました。

当初は、ログリッチェ圧倒的有利などと言われていましたが終わってみれば、着実なチーム全体によるアシスト体制が揃っていたモビスターやバーレーンメリダがきちんと成果を出していることが分かるなど、サイクルロードレースの難しさ、面白さを体感できた3週間でした。

また来年も楽しみです。

ジロ・デ・イタリアは終わったけど、来月はいよいよツール・ド・フランス!! こちらも楽しみです!

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僕のジロ・デ・イタリア

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