Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

Boy's Surface / 円城塔

これを読む前にグレッグ・イーガンの「シルトの梯子」を読んで難解でクラクラしていた。

rxjun.hatenablog.com

次に読むのは、もう少し読みやすい日本人作家の本にしよう・・・と思って選んだのが円城塔氏の「Boy's Surface」だったのだが・・・

これがとんでもなく難解な本で正直まいったw

短編集なんだが、もうそれぞれが全く意味が分からない。

表題作の「Boy's Surfaceからして、一人称が人ですら無い「レフラー球」という「概念」の視点で語られる、学者のアルフレッド=レフラーの恋物語。 ただ、後で思い返してみるとまだこの短編が比較的理解しやすい方だったと思う。

レフラー球自体は高次元化された情報を紙面(2次元)に射影できるようなものらしいが、レフラー自体がレフラーを再帰的に生成できるようなものであるらしく、もうこの辺で分からない。

Goldberg Invariant」は、一見すると戦記物っぽい語り口だが、登場するキャサリンAとかBとか言う個体が何者なのか、明確には説明されていない。 恐らく数学的、物理的な何らかの概念を擬人化したような物?なのか?よく分からない。

Your Heads Only」は、更に内部的な短編の組み合わせで短編全体をメタファーとして記号化して、再構築していくような・・・うーん、旨く説明できない。

Gernsback Intersection」に至ってはもう最初から最後まで意味不明で、一つ一つの文章の意味は分かるんだが前後の文章の繋がりが全く分からずに、もう途中でギブアップしたくて溜まらなかった。

作者の円城塔氏については、以前読んだ「Self Reference Engine」がとても斬新で衝撃を受けたので同じ様な体験を期待していたんだけど、あくまでも個人的には悪い方向に期待を裏切られた感じ。

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この本を読むには、相当レベルの数学、物理学、論理思考が要求されると思います。 私には難解すぎてとても着いていけませんでしたorz...

次こそはもっと読みやすい本にしよう。