ツール・ド・フランス マイヨ・ジョーヌ100周年はフランス勢強し?
連日、熱い戦いが繰り広げられているツール・ド・フランスも早くも折り返し。
序盤は毎日ステージ勝者が変わり、絶対本命がいないハラハラドキドキな展開でした。
一時は、ジロ・デ・イタリアの山岳賞を獲得したチッコーネ(トレック・セガフレード)がマイヨ・ジョーヌを付ける場面もあったり意外な展開もありましたね
チッコーネだけでなく、ベルナル(チームイネオス)やエンリク・マス(ドゥクーニック・クイックステップ)等の若手(ヤングライダー賞対象者)も総合上位に食い込む場面もあるなど、若手の活躍が序盤から中盤にかけて目立っていました。
ただ、やはり10ステージ前後の中盤以降は経験と実力のあるベテラン勢が強さを出してきています。
圧巻だったのは第8ステージのトーマス・デヘント(ロット・スーダル)の逃げ切り独走勝利。
ツールドフランス2019 ハイライト ステージ8 マコン 〜サン・テティエンヌ
J-Sportsの番組上でも度々「逃げ職人」と評される、ステージ序盤からの逃げのスペシャリストであるデヘントが、序盤からほぼ200kmの逃げ切りに成功しステージ優勝。 まさに「圧巻」と呼ぶにふさわしい執念の走りでした。
総合賞争いで強さを見せ始めたのが、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニック・クイックステップ)
8ステージでマイヨ・ジョーヌを奪還して以降、徐々に後続との差を広げ始めて首位を盤石な物にしつつ有る。
衝撃だったのは第13ステージの個人TT。この時点で2位の昨年優勝のディフェンディングチャンピオンであるG・トーマス(チームイネオス)と1分以上の差を付けていたが、事前の予想ではTTにトーマスがアラフィリップとの差をどれだけ詰められるかが話題になっていたが、終わってみればなんとアラフィリップがステージ優勝。差を広げる結果となった。
ツールドフランス2019 ハイライト ステージ13ポー〜ポー
更に昨日の14ステージでは、超級山岳を含む山岳ステージでアラフィリップがステージ2位、トーマスは終盤で遅れてタイム差をさらい広げることに。
ここ数日でTTでも山岳でも強さを見せつけているアラフィリップがかなり有力になってきました。 同時に、昨日のステージ優勝のティボ・ピノ(グルパマFDJ)も調子を上げてきており、フランス人勢が終盤にかけて調子を上げてきている。
ここの所グランツールでのフランス人の勝利が少なかったのですが、今回のツール・ド・フランスでは地元フランスの選手が活躍しており、現地の盛り上がりも相当な物。 いよいよ終盤にさしかかっていますが、このままアラフィリップが優勝できるのか、トーマスが逆転できるのか。楽しみです。
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