映画「ダンケルク」観てきた
以前から話題になっていた「ダンケルク」観てきました。
監督のクリストファー・ノーランは以前にも「ダーク・ナイト」や「インセプション」で素晴らしい映画を作っていたので気になってました。
1940年のドイツ軍のフランス侵攻によって追い詰められた英仏合同軍の戦いと撤退の出来事で、日本ではあまり知られていないが、イギリス人なら誰もが知っている歴史的な出来事だそうで。
映画では
と言う事なる3つの視点の物語が同時進行する。
それぞれ立場も目線もそして流れる時間も少しずつ異なるが最後に一つにまとまっていく。
この辺の時間と空間を巧みに融合していく手法はクリストファー・ノーラン監督の得意とするところで、「メメント」や「インセプション」などでも観られる手法だ。
ダンケルク周辺で、ドイツ軍の執拗な攻撃に追い詰められる様子が本当に圧巻。
基本的に台詞は少なめ、状況説明もあまり説明が無いが、どこまで逃げてもドイツ軍の空爆や銃撃に追い詰められる描写が我々観ている観客すらも絶望に陥れる。
はっきり言って最初から最後まで絶望しかない映画なので、かなり観るものの精神力固めされる映画です。グロさはあまりないけど、だからこそ人間の残酷さがまざまざと描かれています。
あと、原則として敵であるドイツ軍側は、殆ど描写されることは無く徹頭徹尾イギリス視点で、イギリスの立場から見た絶望だけが描かれています。
相手側を敢えて描かないことで、情報が途絶され絶望した感覚を観客も共有する形になります。この辺の描き方はさすがクリストファー・ノーラン監督と言うべきか。
オススメです。