カジノに対するギャンブル依存症云々言う前にやるべき事があるのでは?
「カジノを含むIR整備法案」が可決された。
議論や成立の過程について様々な批判は有るようだが、批判側の立場の中心にあるのは「ギャンブル依存症に対する対策が不十分」という指摘。
社説|カジノ法案/依存症対策がまだ不十分だ | 河北新報オンラインニュース
確かに依存症は問題だろうけど、それってカジノだけの問題? 既に日本にはギャンブルが街中にあふれているじゃ無いですか。
都会でも田舎でも大体鉄道の駅や幹線道路沿い等には必ずと言って良いほどあるパチンコ・パチスロ屋が!
この法案が整備されて全国にいくつ出来るのか分からないIR施設よりも、全国津々浦々に大量にあるパチンコ・パチスロ屋の方が余程問題じゃあないの?
気になったので色々調べてみましたよ。
パチンコ・パチスロ遊技障害全国調査 調査報告書 | 公益財団法人 日工組社会安全研究財団
「パチンコ・パチスロ遊技障害全国調査 調査報告書」によれば下記の様な記載もある。
「借金がある」という人に、「ギャンブルやパチンコ・パチスロのための借金」があるかを尋ね た結果、PPDS 得点54点以上の人では、「ない」という人は46%(26人中12人)、PPDS 得点61点以上 の人は「ない」という人が36%(11人中4人)で過半数の人が400万円未満までの借金があると回答している。現役プレイヤー全体では、「ない」人が86%であるので、「遊技障害のおそれのある人」に は、明らかにギャンブルやパチンコ・パチスロのために借金を抱えている人が多いといえる。
さらに
PPDS 得点61点以上の人と61点未満の人との比較では、「パチンコ・パチスロ」と「家族と 過ごす」の2つの項目に有意な差が認められ、やはり「家族と過ごす」では PPDS 得点61点以上の 人は、61点未満の人に比べて、有意に行動した人の比率が低かった。しかし、ここでは、「パチンコ・ パチスロ」が、「遊技障害のおそれのある人」にとって、「タバコ」「メール・LINE」「スマホ・ネット」「ゲーム」などの「一人で行える余暇活動」と共に<ストレス解消行動の一つとして>選択されてい るという点にも留意しておきたい。
また、別の調査では国内の依存症の恐れがある者の割合を他国と比較した資料も出ている。
平成29年度の全国調査におい て、平成25年度の全国調査と同様に生涯を通じたギャンブル等の経験等を評価した場合、「ギャンブル等依 存が疑われる者」の割合は成人の 3.6%(3.1~4.2%)と推計した。*2
「ギャンブル依存症」はこれから起こる問題では無く、既に存在する問題だという事を認識する必要があると思う。 私自身は、「カジノを含むIR整備法案」自体は特に賛成でも反対でも無く、「まぁ、あっても良いかな」と言う程度の立場です。
私は米国でカジノにも行ったことはあります。 カリフォルニアの所謂「インディアンカジノ」と呼ばれるところに行ったこともあります。
まぁ、ご招待されていっただけなので付き合い程度に$100程使って、スロットを楽しみ$200のリターン(日本円にして1万円前後の儲け)が出たところでキッパリとやめましたw 結果、日本へのお土産代などに有効に使わせていただきましたがw
別の機会に、ラスベガスに(これもご招待で)行ったこともありますが、この時はカジノそっちのけでラスベガスのヒルトンホテルに設置されていたStar Trekのテーマパークである「Star Trek The Experience」に入り浸ってましたw*3
個人的にはカジノにはあまり興味が無いし、そもそもギャンブル自体好きではないので、多分私は日本にカジノが出来ても好んでいくことは無いだろう。 (話のネタに一度くらいは行くかもしれないが)
個人的にはカジノ自体の善し悪しについてはあまり議論するつもりは無いです。
ただ、カジノに反対する立場の人たちに言いたいのは、「問題なのはカジノだけ?、巷にあふれるパチンコ・パチスロ屋のことは問題じゃあ無いの?」と思う。
法的にはパチンコ・パチスロ屋は遊技店扱いだろうけど、今時三店方式で実質のギャンブルになっている事実を誰もが知っている。
極論を言えば「今回の法案でカジノはOKになった。寧ろグレーゾーンのパチンコ・パチスロ屋こそ廃止すべきでは?」
と思うが、世のテレビや新聞などのマスコミは気持ち悪いほどこのことに触れない。 本当に問題なのはなんなんだろうねぇ・・・