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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

 

 

ガンダムシリーズ初のオリジナル映画(テレビの再編集では無い)として話題になった「逆襲のシャア」。

いわゆる「ファーストガンダム」世代のアムロとシャアの因縁の対決の最後を締めくくる作品として当時話題になった。(と言ってもほぼ30年前か・・・)

 

私も当時劇場に観に行って緻密な映像だけでなく、終始戦争による終末観溢れるシナリオ展開に興奮した物でした。

 

実は逆襲のシャアの小説は複数有って、この「ベルトーチカ・チルドレン」は映画化された物とは少し異なるシナリオになっている。

 

と言うよりは、富野由悠季が当初構想した「逆襲のシャア」の原型に近いのがこの「ベルトーチカ・チルドレン」で、その後様々なステークホルダーの意向に沿って実際に映像化されたアニメのシナリオに変わっていったという。

 

具体的に言うと

その他ストーリーも大きな流れは変わらないが細かい部分が少し異なる。ただ、やはり最も大きいのはアムロベルトーチカが実質婚姻関係に有り、なおかつベルトーチカアムロの子供を宿していると言う点。

 

自分の過去に引き寄せられ、アムロとの因縁に執念を燃やすシャアと、命を引き継ぐと言う新たな想いに力を得るアムロとの対比という映画版では描かれなかった描写がある。より、二人の因縁が明確になってる気がする。

 

そして、逆シャアの一番の犠牲者とも言えるクエスの最期も映画版とは違う。

逆にこれが無いと、小説版の続編に当たる「閃光のハサウェイ」が成り立たない。

 

 

 

 

 

 

 改めて逆襲のシャアを読んでみたが、本当に最初から最後までカタルシスに溢れるファーストガンダム世代の最後を飾るにふさわしい物語だと思った。

 

細かいところを言えば粗は様々有るわけだが、それを含めても当時の勢いを考えればこれはこれでアリだったと思う。