ローグ・ワン
ローグ・ワン観てきました。
スターウォーズの正史に対する外伝的な本作。時間軸的にはEP3とEP4の間、と言うより、EP4の直前。
物語の舞台は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の少し前。
銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。無法者たちによる反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。
その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた・・・。
映画としては楽しめましたが、正直ツッコミどころが一杯すぎ・・・
ネタバレ有るので観てない人はスキップしてください。
まず、冒頭の一番最初・・・
こんな画面出てくるので、いつものSWだったら、「ジャーン!」って言うあのお馴染みのテーマが流れると思うじゃ無いですか・・・・
All 7 Star Wars Opening Crawls (HD)
でも、無いんですよね(^^;;まぁ外伝だから仕方ないけど。
まぁ、ここは演出の話だからまだ良いとして・・・
中盤からストーリーのキモになる、デス・スターの設計図を奪う「ローグ・ワン」達の計画ですが、杜撰すぎるし、帝国のセキュリティが色々と雑すぎて失笑モノ。
1点目、主役であるジン・アーソに父(ゲイレン・アーソ)の秘密のメッセージを送るために帝国を貨物船を使って脱出したパイロットのボーディが再び作戦の為にその貨物船を使うわけだけど、一度脱走した貨物船の船籍コードでまた再侵入出来てしまうのが酷い。
少なくとも脱走扱いになった船のコードは再侵入出来ないようにブロックすべきだろ。
2点目、惑星スカリフのデータセンターに侵入するために、監査官の制服を盗んだだけであっさり侵入出来てしまうジンとキャシアンの二人。帝国の最重要機密が保管されたデータセンターなのにIDとか生体認証とかないのか?
3点目、肝心要のデータセンターのデータ保管物理媒体が物理媒体化されているのが意味不明。「デス・スターの設計図はあそこよ!」って紙媒体ならまだしも電子化されたデータの保管位置が物理的に固定されているのが全くナンセンス。
4点目、そしてその最重要機密であるデス・スターの設計図が何の暗号化も認証も無く普通に閲覧出来てしまうこと。こんなものローグ・ワンが強奪しなくても、内通者がいれば持ち出しさえ出来てしまえばいくらでも機密漏洩してしまう。何らセキュリティ対策をしていないのは帝国の愚策の賜物。
映画としてのご都合主義とマクガフィン的な「機密情報の搬送」と言うシチュエーションを作り出す為の演出だと思うが、だったとしても今時スマホやネットでのデータ転送が当たり前になっているご時世で、こんな演出は正直稚拙すぎると思う。
2016年はスターウォーズ2作(EP7,ローグ・ワン)、スタートレック1作(BEYOND)が公開され、全部見に行った。いずれもオリジナルの製作者の手を離れ第二世代へと移りつつある作品ではあるが
と言うそれぞれのオリジナルシリーズの根底に流れる思想は維持しつつ、新しさを取り込もうとしていると感じた。
あくまでも個人的な好みとしては、ドンパチやるよりは話し合いで理解を求め合うスタートレックの考え方の方が好き。
奇しくも、年末にかつて「レイア姫」を演じたキャリー・フィッシャーさんが死去
今後どのようにスターウォーズが進んでいくのか気になります。