Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

WIRE10

行ってきましたよWIRE10
はじめてWIREに行ったのが2000年のWIRE00からだから、かれこれ11回目ですかね。


毎年、この日を生き甲斐にしているようなモノ。後の364日が辛くてもWIREさえ楽しめれば次の一年またがんばれる。その位自分にとっては無くてはならないイベントになっている。


横アリに入ったのが20時頃。


まさにモニカ・クルーゼがDJプレイ中。

キュートな容貌に似合わず、DJプレイする曲はガチガチのハード路線なところがギャップがすさまじいww


初っぱなから踊らされて良い感じにウォーミングアップできたところで、ハードトン!
正直、全くノーマークだったんだが、ハードトン凄すぎだよ!今回のWIRE10のベストアクトと言っても良いかも。

まず、ビジュアルが強烈すぎ!!自称、ゲイらしいんだがはっきり言って日本に入国禁止になってもおかしくないほどのイカレた外見に度肝を抜かれた。
ある意味ビジュアルだけ見れば、WIRE史上最強最悪のイロモノとしか言いようがない。

しかし、一度プレイが始まるほど派手な外見に似合わずサウンドは意外なほどしっかりしていた。がっちり正統派のアシッド/エレクトロ路線だし、Hard ton自体のボーカルのパワーがすさまじい。見た目とサウンドのギャップが凄すぎて終始唖然としっぱなしでした。これは本当に凄いモノを見た。今後注目かもしれない。

その他で気になったプレイとすればErick Sneo。
初っぱなから、アフリカの民族楽器ディジェリドゥーを持ち出していきなりプレイしたりするし。

(Digeridooによる路上パフォーマンスの一例)

いや、ディジェリドゥーってテクノと相性が良すぎて困る。


そして、今回一番フロアが盛り上がったのは、石野卓球のプレイ。まぁ毎年卓球は人気なんだが、今回プレイの序盤でかけたのが"TOKYO DISCO MUSIC ALL NIGHT LONG"

今年の5月に34歳という若さで急逝してしまった、kagamiの代表曲と言っても良いこの曲。卓球にとっても盟友の一人であった彼の死のショックは大きなモノだっただろう。
そんなkagamiに対する追悼の意味も込めたこの曲。卓球がこの曲をかけるとき、フロアのVJに一斉に「kagami」の文字が表示され一気に大盛り上がりに。

あまりにも感動的な光景に泣きそうになってしまった。あの世でもきっとDJプレイしてみんなを踊らせているんだろうな、kagamiよ。



卓球の後はケンイシイ。事前にTwitterで「クラフトワークが聴きたくなったからWIREでかけようかな」とつぶやいていたが、予告どおりTour de flanceとNumbersをかけたみたいですね。こういう生の声が聴けるのもTwitterの良いところ。



この時点で2時頃、体力切れたので3階の客席でくつろぎながら軽く睡眠。

次に目が覚めたのは朝5時半からのJeff Millsのプレイ。なんと事前の情報ではJeffとBlueman が共演するとかでちょっと期待していました。


Jeffは序盤からバッキバキのミニマル。
はっきり言ってフロアにいる人の殆どが疲労と睡魔のピーク状態で、気が遠くなるほどのミニマルループを聴くのはかなり辛い。実際あまり踊っている人はいなかったけど。
そして1時間ほどプレイしたところでブルーマンが登場!



一瞬、観客が大盛り上がりになったんだが・・・・・
Jeffがミニマルなのに対して、Blue manのプレイする音楽はどちらかというとドラムンベース

明らかにJeffとBlue manの音楽がコラボできていない・・・・・正直今回の企画は失敗だったんじゃないかなぁ、と。完全にBlue manの宣伝にJeffが乗せられただけ、という感じがしないでもない。



Jeffの途中で抜けてきました。

数あるいわゆる「夏フェス」の中でも比較的歴史の古いWIREですがやはり他のロック、ポップス系の夏フェス(フジロックとかサマソニとか)と比べるとファン層がやや固定されつつある感じもする。実際、今回3階のアリーナ席からフロアを見ていて

「明らかに今年は客の入りが悪い」

事は感じた。ここ数年のWIREはラインナップ的にもマンネリ化しておりはっきり言うとイベントとしてのパワーというか勢いの意味では他の夏フェスと比べて低下してきたと言わざるを得ない。


ただ、WIREは

  • 横浜アリーナという閉鎖空間でセキュリティが保たれており、暴れたりハメ外して周りに迷惑をかけるような困ったチャンが少なく初めての人でも安心して参加できる点
  • フロアでの飲食が制限されていることから、割とマナーが守られている。他のイベントだとフロアに食べかすやノミカスなどのゴミが溜まって歩くときに引っかかったり躓いたりすることがあり危険だったが、WIREではそんなことは殆ど無い。
  • WIREでは毎年イベント毎のデザインコンセプトを明確に決めている。しかも、テレビでのプロモーションやWebでのデザイン、記念のノベルティグッズ、物販等でも全て同じデザインで統一されておりデザイン的な統一性が高い。

など、他の夏フェスにはなかなか見られない特徴を持っているし、日本では数少ない超大規模のテクノイベントなので、多少集客が悪くなっても是非続けて欲しいな、と思う今日この頃。

てな訳でDJ、LIVEアクトされたアーチストの皆様、スタッフの方々、そして何よりもWIREに来た全ての皆様お疲れ様でした。See you next year! WIRE11!!