萩尾望都の原画展に行ってきた
池袋の西武で開催されていた萩尾望都さんの原画展に行ってきました。
デビュー40周年にして初の原画展だそうです。
私自身は殆ど少女マンガは読まないんですが、萩尾望都さんだけは別格でこれだけは読みます。
初めて萩尾望都さんの作品を知ったのは「11人いる!」でした。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1994/11
- メディア: 文庫
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繊細な絵柄なのに、題材はもろにSF。学園モノだけどサスペンス。そんな不思議な感覚に虜になったのでした。
萩尾さんの作品は、ファンタジーからSF、歴史物、宗教と非常に幅が広く全てにおいて造詣が深く、またストーリーテリングが抜群に面白い。そんなところに魅力があるのでした。
それからもいくつかの作品を読んだんですが、個人的には一番衝撃を受けたのが「半神」でした。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/08
- メディア: 文庫
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たった16ページ程度の短編のなかに、奇形双子の悲しい性と愛憎が盛り込まれた傑作です。短編なのに泣いてしまった。萩尾望都を知らない、と言う人も是非この作品だけは読んで欲しい。
原画展では彼女のデビュー当初から最新作までの原画が一堂に展示されていました。
さすがに少女マンガを中心に展開しているだけあって、超満員の会場は8割方が女性ばかり、男性の私は少し気恥ずかしい思いをしながらも貴重な原画に目を奪われていました。
そして「半神」は何と全原画が公開。見直してみてまた感動。他にも代表作である「ポーの一族」や「トーマの心臓」などもあり、見応えは十分でした。
また、彼女の作品を読み直してみようかな。