Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン

 

 

ガンダムシリーズ初のオリジナル映画(テレビの再編集では無い)として話題になった「逆襲のシャア」。

いわゆる「ファーストガンダム」世代のアムロとシャアの因縁の対決の最後を締めくくる作品として当時話題になった。(と言ってもほぼ30年前か・・・)

 

私も当時劇場に観に行って緻密な映像だけでなく、終始戦争による終末観溢れるシナリオ展開に興奮した物でした。

 

実は逆襲のシャアの小説は複数有って、この「ベルトーチカ・チルドレン」は映画化された物とは少し異なるシナリオになっている。

 

と言うよりは、富野由悠季が当初構想した「逆襲のシャア」の原型に近いのがこの「ベルトーチカ・チルドレン」で、その後様々なステークホルダーの意向に沿って実際に映像化されたアニメのシナリオに変わっていったという。

 

具体的に言うと

その他ストーリーも大きな流れは変わらないが細かい部分が少し異なる。ただ、やはり最も大きいのはアムロベルトーチカが実質婚姻関係に有り、なおかつベルトーチカアムロの子供を宿していると言う点。

 

自分の過去に引き寄せられ、アムロとの因縁に執念を燃やすシャアと、命を引き継ぐと言う新たな想いに力を得るアムロとの対比という映画版では描かれなかった描写がある。より、二人の因縁が明確になってる気がする。

 

そして、逆シャアの一番の犠牲者とも言えるクエスの最期も映画版とは違う。

逆にこれが無いと、小説版の続編に当たる「閃光のハサウェイ」が成り立たない。

 

 

 

 

 

 

 改めて逆襲のシャアを読んでみたが、本当に最初から最後までカタルシスに溢れるファーストガンダム世代の最後を飾るにふさわしい物語だと思った。

 

細かいところを言えば粗は様々有るわけだが、それを含めても当時の勢いを考えればこれはこれでアリだったと思う。

独断と偏見で選ぶ秀逸ミュージック DREAMS OF CHIRSTMAS / TM Network


DREAMS OF CHRISTMAS - TM NETWORK

 

最近Apple Music等のサブスクリプションサービスで古い曲が気軽に聴けるようになったので、ついつい80〜90年代の楽曲をつまみ食いして聴いていたりしますが、やはりTMは懐かしくて、ついつい聴いてしまう。

 

DREAMS OF CHIRSTMASはTMの曲の中でも珍しく木根尚登小室哲哉のソロボーカルパートがある曲。

 

木根はともかく、小室哲哉の歌の下手さは有名。

まぁ偶にはこう言う曲もアリかな。

 

季節はずれですがww

 

 

TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999

TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999

 

 

 

RHYTHM RED BEAT BLACK

RHYTHM RED BEAT BLACK

 

 

独断と偏見で選ぶ秀逸ゲームミュージック "Kiss me sunlights" (Zone of the Enders Opening)


ZONE OF THE ENDERS Z.O.E OP映像

 

Z.O.Eこと Zone of the EndersコナミがリリースしたSF アクションゲーム。

偶然、人型巨大ロボットのオービタル・フレームのジェフティに乗り込むことになってしまった少年の物語。

 

製作にあのメタルギアソリッド小島秀夫が関わっていることでも当時話題になった。

 

良くも悪くも厨二病全開なシナリオと3D空間を自由自在に動き回るアクションが新鮮で楽しかった。

 

オープニングはちょっと無国籍音楽風な感じでとても印象的。

 

 

ZONE OF THE ENDERS HD EDITION (通常版)

ZONE OF THE ENDERS HD EDITION (通常版)

 
ANUBIS ZONE OF THE ENDERS ORIGINAL SOUNDTRACK

ANUBIS ZONE OF THE ENDERS ORIGINAL SOUNDTRACK

 
Z.O.E(ZONE OF THE ENDERS)Original Soundtrack)

Z.O.E(ZONE OF THE ENDERS)Original Soundtrack)

 

 

独断と偏見で選ぶ秀逸ゲームミュージック Mars Landing (R:Racing Evolution)/ Akitaka Tohyama


[VGM-Selection] R:Racing - Mars Landing

 

ナムコレーシングゲーム R:RACING EVOLUTION

当時のナムコは主にPlaystation向けにリッジレーサーシリーズをリリースし続けてきたけど、このR:RACING EVOLUTIONは珍しくマルチプラットフォームでリリースされた。

 

リッジレーサーとは別のシリーズとして実在するコース車種を登場させリアル路線を狙ったが、当時はGranTourismoが圧倒的な支持を得ていたこともあって結局本作はあまりヒットしなかった。

 

音楽は後のリッジシリーズを手がける人たちが多数参加しており、ある意味リッジサウンドの外伝的な感じになっている。

 

このMARS LANDINGもAjurikaこと遠山明孝氏が手がけており、独特の透明感がありつつも疾走感の高いサウンドになっている。

 

 

R:RACING EVOLUTION (PAC-MAN VS.付き)

R:RACING EVOLUTION (PAC-MAN VS.付き)

 
R:RACING EVOLUTION ダイレクト・オーディオ

R:RACING EVOLUTION ダイレクト・オーディオ

 
R :RACING EVOLUTION

R :RACING EVOLUTION

 
R : RACING EVOLUTION

R : RACING EVOLUTION

 

 

CP+2017

www.cpplus.jp

 

カメラと写真の祭典、CP+に今年も行ってきました。

今回は色々と用事があって中々行く時間が取れず、結局最終日の終了直前に何とかギリギリ間に合った感じ。

 

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昨年はオリンピックイヤーと言う事もあり、各社フラッグシップを次々と更新して話題も多かったけど、それに比べると今年は少しおとなしめ。

 

ただ、まぁ色々みてきました。

CP+は開場もそんなに大きいわけでは無く1時間もあれば、殆どのブースを見て回れるので時間は少なくても一通り見ることが出来ました。

 

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個人的にはキヤノンのEOS M5/M6を実機デモで触ってみたら意外なほどAFが使えるようになってて、かなり好感触。初期のEOS MはAFが使い物にならないくらい遅かったのでそれに比べると雲泥の違い。

cweb.canon.jp

 

 

個人的にはカメラそのものよりも気になっていた、東芝のSDカード「FlashAir」の動向。

dc.watch.impress.co.jp

 

今経営危機で話題の東芝ですが何とか新世代FlashAirは発売されるようです。

高速化のデモも見せて貰い明らかに転送が早くなってて素晴らしい。

 

そして、気になるEyeFi Connect対応は・・・

2017年夏頃を予定、だそうで。もう少し我慢か。

EyeFi Connect対応カメラを使っている身としては出来るだけ早く対応して欲しいな。

 

短時間でしたが楽しんできました。

劇場版 虐殺器官 (GENOCIDAL ORGAN)

project-itoh.com

 

若くして亡くなった作家、伊藤計劃氏の小説を映像化するプロジェクト、「Project Itoh」。

「ハーモニー」「屍者の帝国」「虐殺器官」の3作がアニメ映画化された。

 

プロジェクト自体は知っていたが、「ハーモニー」「屍者の帝国」は上映期間中、忙しくて結局観に行けなかった。

 

今回の虐殺器官は幸い観に行く暇が出来たので何とか観られました。

と言うのも、本当は三作は同時期に連続公開するはずだったけど、「虐殺器官」の製作をしていたプロダクション(マングローブ)が倒産してしまったため、一時的に製作が中断してしまった。

が、何とか製作を引き継ぐためのプロダクションを新たに設立し、何とか製作が続行されたと言う経緯がある。

 

mantan-web.jp

 

原作も読んでいたので、期待していました。

 

rxjun.hatenablog.com

 

正直言って想像以上の出来でした。

9.11のテロ後の先進国は強力なセキュリティ管理のもと、安全と平和が保たれていたが、一方で途上国では内戦が頻発していた。

この内戦と虐殺の背後に、必ず関わっているというジョン・ポール。

 

ラヴィス・シェパード属する米国情報軍はジョン・ポールを捕らえ、抹殺するために彼と接触していたチェコ人の女性であるルツィアに接触する。

 

ジョン・ポールは人の心に虐殺と狂気を植え付ける「虐殺の文法」を会得していた。

彼が世界中に虐殺を撒き散らす真の目的は・・・

 

 一通り観終わって思ったのは、「面白い映画」と言うよりは「頭を鈍器で殴られるような色々なことに気付かされる映画」だと言うこと。

 

9.11のテロで多くの犠牲が発生し、世界中の誰もがテロの恐怖を目の当たりにした現在。そして、昨年のイギリスのEU離脱を決めた国民投票(ブレグジット)と、米国第一主義を掲げ保護主義に傾倒する米国のトランプ大統領就任。

作品の世界観と今現在の世界状況が怖いくらいに符合する。テロの脅威から遠ざけるため排外的、排他的な施策を公然と実施し、より閉鎖した社会へと閉じこもっていく現在。

「見たい物だけを見、見たくない物は無視する」

この作品内で訴えている懸念が今まさに現実となろうとしている。

 

警鐘を鳴らした、本人である作者の伊藤計劃氏が既にこの世に無く、今のこの現状を見ることが出来ないのが皮肉でならない。

 

今、この2017年だからこそこの作品を世に出す意味はあったのでは無いかと思う。

 

 

因みに監督は村瀬修功、作画陣には恩田尚之などの実力派。

映像的にも見応え充分です。内容的には結構エグく、タイトル通り残虐な映像も多いので万人にお勧め出来るとは言えませんが、個人的には出来の良い映画だと思いました。

独断と偏見で選ぶダンスミュージック ICEBLINK/Ken ishii


Icebink ~Ken Ishii~

 

日本が世界に誇るテクノDJの一人、ケン・イシイ

彼がはじめて本格的に映画のサウンドトラックを担当したのが、織田裕二主演の映画「ホワイトアウト」。

 

ホワイトアウト<初回限定2枚組> [DVD]

ホワイトアウト<初回限定2枚組> [DVD]

 
ホワイトアウト (新潮文庫)

ホワイトアウト (新潮文庫)

 

雪に覆われた舞台を想像させるような透明感溢れ疾走感の高いサウンドトラックも話題になった。

ICEBLINKはテーマソングとして使われ、その後のケン・イシイのライブでも度々演奏されている。

 

ICEBLINK

ICEBLINK

 
FLATSPIN

FLATSPIN

 

 

 

独断と偏見で選ぶダンスミュージック Intelstat / deadmau5


Deadmau5 - Intelstat (1080p) || HD

 

EDM界の寵児、deadmau5の曲の一つIntelstat。

聴いてもらえば分かるけどある曲が大胆にサンプリングされている。

 

それは映画「攻殻機動隊 Ghost In the Shell」のメインテーマである「謡」

 


M01 Chant I - Making of Cyborg - Kenji Kawai (Ghost in the Shell Soundtrack)

 

川井憲次による民謡歌手による大和言葉による幻想的な歌詞と極限まで楽器を絞ったシンプルな楽曲。

 

それを大胆にダンスミュージックにミックスしたdeadmau5も大胆というか何というか・・・

 

 

 

Get Scraped

Get Scraped

 

 

 

 

独断と偏見で選ぶ秀逸ゲームミュージック Ideal「理想」/ 斑鳩


Ikaruga Chapter-01 ideal OST ( HD )

 

独特の世界観やゲームシステムを用いたゲームを作ることで有名な「トレジャー」が手がけた傑作シューティングゲーム斑鳩

 

敵も味方も「白」と「黒」の属性が有り属性を巧みに切り替えることで進んでいく他には無い全く斬新なシステムが特徴だった。

 

映像も当時としては最高級のグラフィックを駆使し、ステージ途中に漢字を多用した日本語でメッセージが入ると言う和風テイストもあった。

 

音楽も一度聴いたら忘れられない。

 

 

コトブキヤ 斑鳩 飛鉄塊 銀鶏 [白] 1/144スケール プラスチックキット

コトブキヤ 斑鳩 飛鉄塊 銀鶏 [白] 1/144スケール プラスチックキット

 
斑鳩 IKARUGA (Dreamcast)

斑鳩 IKARUGA (Dreamcast)

 
斑鳩 IKARUGA (GameCube)

斑鳩 IKARUGA (GameCube)

 

 

(書評) ゼンデギ/グレッグ・イーガン

 

ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)

ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)

 

 

以前からファンのグレッグ・イーガンの作品。

マーティンとナシムという二人の主人公の物語が絡み合うストーリー。

 

マーティンはオーストラリア出身の元ジャーナリストでイランの民主化運動を取材していたがそこで起きた体験が元でイランに移住することになる。

一方のナシムはイラン出身だが迫害され米国に亡命。動物や人間の精神や記憶を研究するエンジニアとして成功するが祖国のイランへの思いは募っていた。

 

マーティンは妻を亡くし幼い息子のジャヴィードと二人暮らしをするが、やがて自分が病に冒されていることを知る。自分が亡くなった後、息子を一人残していく事に強い憂慮を抱いていた。

 

ナシムは民主化された祖国へ戻りオンラインゲームを運営する「ゼンデギ」の運営/経営に関わるようになる。

ゼンデギはプレイヤーはHMDのような物を被ってプレイする今風に言えばVRのオンラインゲームであり、プロキシと呼ばれるNPCと関わり合いながら様々なシナリオをプレイする。

プロキシは通常プログラムで決められた応答しか出来なかったが、やがて現実の人間の反応を真似てより人間に近い応答を出来るようになっていく。

 

マーティンはそんなテクノロジに興味を持ち、ナシムに自分のコピーを作れないかと打診する。自分が亡くなった後も息子のジャヴィードを見守る存在としていわば「バーチャル・マーティン」を残したい、と言う事。

 

マーティンは息子にそのことを隠したまま、親子で「ゼンデギ」を楽しむことになるが・・・

 

と言うのが大まかなストーリー。

イーガン作品と言えば、「人間の記憶や精神を完全に電子化し物理的な肉体から解放」みたいな遠未来をテーマが有名だが、この作品は舞台がほぼ現代なのでそれらと比べるとテクノロジーレベルはかなり現実に近い。

この作品が書かれたのは2009年だが、オンラインゲームやVRと言った要素も2017年の現在では身近に感じる。

その為、まだまだ人間の精神を完全に電子化するレベルではなく

「人の反応を学習してその人の行動パターンを習得するAIもどき」

しか実現できない。

 

そこに至るまでの技術的な描写等はさすがイーガンと言えるけど・・・

 

全般的に長めの小説の割に中々ストーリーが進まない。

そしてストーリーの多くを占める「ゼンデギ」内でのゲームシナリオが古代中近東の寓話や神話などを元にした物なので正直日本人には全然馴染みがなくて分かりにくい。

 

実はこの書籍をKindle版で買ったのは2015年頃だけど、読み終わったのは今日。

どうにもこうにもストーリーが面白くなくて中々読み進められなかった。

 

 

マーティンの息子を思う気持ちと、テクノロジーの理想と現実の狭間に打ちのめされるナシムという二本立てのストーリーが特徴だったけど、何かどちらもスッキリとは終わらなかったのでなんとも言えず後味が悪い。

 

イーガン作品好きではあるけどちょっと自分には合わなかったようです。