Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

2013年1stクールアニメ総括

年度末と言うことで、このクールで終わるアニメも結構多いので、この辺で今クールの総括を。

 

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踊る大捜査線」などで有名な本広克行氏が始めてアニメ作品の監督を担当し、脚本は重いドラマを描かせたら今右に出る物は居ない虚淵玄

豪華スタッフで鳴り物入りで放送が始まった当初は、正直設定に振り回されていると言うか空回りしている感が大きかったけど、2クール目に入ってからの狡噛 慎也と槙島 聖護のライバル関係が明確になってからの展開が凄まじかった。

あと、影の真の主人公はどちらでも無くてやはり監察官としての立場を最後まで貫き通した常守 朱。彼女の成長を1話から丹念に描いているのが良かった。

人間の犯罪傾向を数値化するというシビュラシステムと言うSF的な設定をどう使いこなすかがこの物語のキモだったが、後半はシステムそのものへの問いかけと、尊重すべき人間の意思、引き継ぐべき想い等を真摯に描き非常に見応えがあった。

虚淵脚本としてはまどマギやFate/zeroとかあの辺よりもストレートで分かりやすく良かったと思う。

欲を言えば、他の監察官、執行官のエピソードももう少し掘り下げて欲しかったか・・あと、最後がややブラックというか常守が物わかりが良すぎると言うか・・・続編を作れるようにフラグを残したとも言えそう。

評価:★★★★☆

 

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こちらは、PSYCHO-PASSと異なり、序盤こそ面白かったけどやや尻すぼみになった感あり。タブレットタイプの端末でゲームや電話、AR等が当たり前に使える未来というのは、すぐそこにある未来という感じがして何とも言えないリアル感があったが、様々な謎やフラグをクリアして、少しずつ真の問題が見えてくるにつれてどんどん話がトンデモな方にいってしまい、序盤のリアルさとの違和感が浮き彫りになってしまった感じ。

まぁ良くも悪くも王道な感じでした。

評価:★★★☆☆

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まぁ良くも悪くもご都合主義の塊。次元エンジンとかビビッドスーツの無敵さ加減がインフレしすぎて、正直飽き飽き。監督が前作「ストライク・ウィッチーズ」でヒットしたのに気をよくしたのかどうか知らないけど、あからさまに「ストライク・ウィッチーズ」と同じ路線を狙っているのが見え見えで気持ち悪かった。

評価:★★☆☆☆

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これは、本当に今までに見たことが無いパターンの変わったストーリーだった。

「はじまりの樹」と「絶園の樹」の力を行使できるいわゆる「魔法使い」が出てくるが、ダブル主人公である不破真広と滝川吉野の二人は基本的に魔法使いでは無く、あくまでも普通の高校生。1クール目では辛うじて鎖部葉風の残した「魔法具」の力を利用して、魔法を行使することもあるけど、途中からは魔法は一切使わない。彼らは普通の人間として、知恵を働かせて次々と起こる難題を解決しようとする。

悉く視聴者の予想を裏切る方向で物語が進行し次の展開が読めない、と言う点では先が気になる内容だった。

特に、1クール目のクライマックスで、時間も空間も異なる所にいる葉風を滝川吉野が優れた推理で自分の居るところに呼び寄せる方法を思いつくくだりが圧巻だった。

全般的に救いようのない悲惨なシナリオであるが、真広と吉野の物わかりが良すぎてすぐに現実を受け入れてしまうのがちょっと違和感あるけど、全般的には楽しめました。

評価:★★★★☆

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実は開始前は全く期待していなかった、単なるアイドル萌えアニメなのかと思って油断してみていたら、意外や意外、シナリオの出来が良くてビックリした。

部活動としてアイドルを行うための理由付け、少しずつ人数が増えていくにあたってのそれぞれの葛藤や苦悩を一人一人丁寧に描いていて、登場人物が比較的多いにもかかわらず、描写不足を感じない密度の高さがあった。

視聴前と視聴後で期待値ががっつり変わった珍しいタイプ。

評価:★★★★☆

  • まおゆう魔王勇者

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今期一番はこれ。凄く乱暴に言ってしまうと「狼と香辛料」に近い、経済や社会学を真面目にファンタジーの世界に持って行ったらどうなるか?と言う実験的な物語とも言える。

やや、作品世界にしては反則的にオーバーテクノロジー的な知識を持っている「魔王」が自身の知識を生かして、魔族と人間が平和に共存できる世界を築こうと籠絡した(?)「勇者」と共に歩んでいく物語。

しかし、やはり秀逸なのは9話で行われたメイド姉(但し魔法により、魔王(紅の学士)の姿に変身させられている)が行った「人間宣言」だろう。これだけでもこの作品を見る価値がある。今まで色んな演説を見てきたが、ここまで素直に心を動かされた演説はなかなか無いです。

何か中途半端にお話が終わったような気もするので是非続編も期待したい。

評価:★★★★★

 

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私自身がジョジョの漫画原作の大ファンだったと言うのもあって、期待半分、不安半分で見始めた物の、もうビックリするくらい漫画原作そのままで笑ってしまった。

台詞や擬音まで含めて原作の完全再現。ここまでやってくれれば原作ファンとしては満足だわ。

若干、スピードワゴンシュトロハイムの声優のテンションが高すぎて、この二人が出てくるとどうしてもギャグになってしまうのが少し難点だったかな。

評価:★★★★☆

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Visual arts/keyのビジュアルノベルシリーズのアニメ化。以前「AIR」「CLANNAD」には死ぬほどはまったので、今回もどうなんだろ、と思ったんですが・・・・

なんだろ、既にCLANNADまででこの手の「良かった」系の話は出し尽くされた感があって、残念ながらリトバスを見ても新に感動したり心動かされたりすることが無かった。

CLANNAD After storyなんて毎回見る度にボロボロ涙流していたけど、リトバスではちっとも泣けなかった。自分の感性に合わなかったのかなぁ。

評価:★★☆☆☆

  • マギ

一応終わったみたいだけど、完全に途中で話が終わった感があるので何とも評価しづらい。秋から続編をやるそうなのでそれを見てから評価するか・・・

評価:保留

 

 

 

今期最高だったのは文句なしで「まおゆう」こう言う考えさせるシナリオは見ていて非常にためになる。また「絶園のテンペスト」みたいにユニークで実験的な構成のシナリオのアニメが出たのも興味深い。

比較的当たりの作品が多くて楽しめました。4月以降も良いアニメと巡りあえますように・・・・