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Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

マルドゥック・スクランブル -燃焼-

映画 レビュー

公式サイト

マルドゥック・スクランブルの劇場版第二弾「燃焼」が公開。
昨年の「圧縮」に続いて、今回も原作にほぼ忠実。

上映時間が少し短めなので、全てのプロットを追えているわけではないが変な脚色が加えられてるわけでもなく、大事なエピソードはしっかり抑えているので、原作ファンでも安心してみられると思います。

原作者の冲方丁氏が脚本なのでこの辺はさすが、としか言いようがない。

ただ、続編モノなので少なくとも原作の一巻、もしくは映画の前作は必ず観ておかないと全くストーリーが分からないでしょう。

ボイルドに追い詰められ負傷するバロットとウフコック、辛うじて逃亡して「楽園」に逃げ込み治療を行う。
瀕死の重傷を負ったウフコックは楽園の技術で回復する。


ウフコックを濫用して傷つけてしまったことを後悔するバロットが回復したウフコックを目の前にして、謝ると同時に、自分にはウフコックが必要であることを訴える。

この時、バロットは声(元々声が出せないので会話は機械経由で行うのだが)ではなく音になるかならないかの吐息だけで苦しい胸の内を表していた。

バロットの声を担当しているのは今やベテランの域に達している林原めぐみですが、この吐息での演技がもう見事としか言いようがない。「声」ではなくて「息」で感情を表現するのって本当に難しいと思うけどそれを見事にやってのけた。林原めぐみと言えばエヴァンゲリオンでも口数の少ない綾波レイを担当しているけど、この辺の「声にならない声」の演技力に関してはずば抜けていると言っても良いかもしれない。



そして原作二巻の、いや「マルドゥック・スクランブル」という作品全体でも最高の見所と言っても言いカジノでのギャンブル対決。原作の小説では、驚異的に研ぎ澄まされたバロットとウフコックの超感覚でイカサマなしにルーレットやポーカーで鮮やかに勝っていくシーンが延々と描かれている。



小説では冲方丁氏の表現力の素晴らしさもあってとても見応えのある内容になっているが、いかんせん「カジノでのカードゲームやルーレット」という内容もあって、アニメーションではその迫力を伝えるのが難しい、ともすれば地味になりがちなので、期待半分、不安半分でもあった。

で、実際の映画でのカジノシーンですが・・・・
うん、なかなか良い感じでした。
特に、伝説の女性スピナー、ベル・ウイングとのルーレット対決では、ゲーム中の会話一つ一つがとても重く、しっかりと「自分」を持ったベル・ウイングの人間性がよく出ていました。


ただ、欲を言わせてもらえばもう少しカジノシーンに時間を割いて欲しかったかな、と言う気もする。バロットとウフコックが感覚を研ぎ澄ませて様々な予測をしてポーカーやルーレットでBETしていくシーンが地味だけど好きだったんですけどさすがにそこはばっさりカットされてました。

まぁストーリーの根幹にはあまり関わりないですからねぇ。



そしてエンディングテーマは、故本田美奈子が歌う「アヴェマリア」。
思えば前作のエンディングも確か本田美奈子の「アメイジンググレイス」だったような。


作品全体の音楽のイメージを本田美奈子で統一するんですかね?

若くして無くなった本田美奈子の美しい歌声と、儚い運命に立ち向かうバロットの心情がうまくマッチしていました。



残るは最後の「排気」のみ。今から楽しみです。