PSP 零の軌跡終了
- 出版社/メーカー: 日本ファルコム
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今更ですが、ようやく「零の軌跡」終了。
ほぼ発売と同時に買ってるはずなのですが、間忙しくてしばらくプレイしていない時間があったりしたので結局終わったのが昨日だったり。
プレイ時間としては70時間くらい。これだけ長時間かかるRPGをクリアしたのは久しぶりかもしれない。
日本ファルコムの王道RPGシリーズの最新作、と言う扱いですが、ファルコムのRPGの歴史をたどると少しややこしくなる。
ファルコムのRPGに関して言えば昔は
「ドラゴンスレイヤー」シリーズがあった。
当時のファルコムの中核開発者であった木屋善夫氏が手がけた「ドラゴンスレイヤー」「ザナドゥ」などのシリーズを総称するシリーズとしてそう呼ばれていましたが、「風の伝説ザナドゥ」を最後にファルコムを去り、このシリーズは事実上終了してしまいます。
ところがこのドラゴンスレイヤーシリーズの6作目に当たる
「ドラゴンスレイヤー 英雄伝説」
から、新しく「英雄伝説」がシリーズ化され
「英雄伝説I」「英雄伝説II」「英雄伝説III 白き魔女」「朱紅い雫」「海の檻歌」とシリーズを重ねます。そして英雄伝説の第6作に当たるのが「空の軌跡」。この空の軌跡シリーズが3部作のFC、SC、3rdに別れ、そしてさらにその続編に当たるのが「零の軌跡」
とまぁ、色々長い歴史を積み重ねてきたシリーズってことですね。
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と偉そうに言ってますが実は私は「空の軌跡」シリーズは未プレイです(^^;;
やってみればわかるんですが、今回の「零の軌跡」、単体の作品としてももちろん遊べるんですが「空の軌跡」に絡むキャラや設定が多数出てくるようです。未プレイの私にはわかりませんが、たぶん「空の軌跡」をあらかじめプレイしておくとより楽しめると思います。
かなり重量級のボリュームだったのですが、クリアしてみて思ったのが
非常に丁寧にオーソドックスに作られた良作
だと思います。はっきり言えば昨今の話題作と比べるとRPGとしてのシステムは地味と言うか、悪く言えば「ありきたり」なRPGのシステムといえるでしょう。
誤解を恐れずに言えば「SFCの頃に流行った一般的なRPG」そのままと言っても良いかも。良くも悪くも保守的です。逆に言えば「あまり難しいことを覚えなくてもプレイできる」と言うこと。
舞台となるのは「帝国」と「共和国」(あまりこのゲームの中では細かくは語られない)の間に位置する独立自治都市国家である「クロスベル自治州」
強力な国家に囲まれた中で交易と政治力の関係で絶妙なバランスの元に成り立っている自治州の中で起こる様々な事件を主人公となるロイド、エリィ、ランディ、ティオ達が様々な困難に遭いながら解決していく、と言う物語。
プレイしていて感じたのはロイド達4人が「とても大人」だと言うこと。
最近のいわゆる大作RPGだと主人公がやたらと大言壮語だったり、厨二病だったり、正直「うざくて感情移入しにくい」キャラだったりすることが多いが、零の軌跡の場合基本的にはみんな「普通の人間」。
クロスベル警察の特務支援課という一種の公務員的な立場で色々な政治的、物理的制約に翻弄されながらもあくまでも「警察」という立場で事態の解決に当たろうとする。
そして各メンバーがそれぞれ暗い過去や重い問題を抱えながらも決して自暴自棄にならずしっかりと自分の立ち位置を見つめている。
脇役や敵役に若干「痛い」キャラもいないではないが、基本的にロイド達は常に自分たちの等身大の立場を忘れていない。
これらのキャラの「軸」がしっかりしているので、シナリオ全体にもぶれがなく、ロイド達の行動に矛盾や疑問点を抱かせる部分が無い。
だからこそストーリーに没頭できる。このゲームで一番重要なところは「シナリオ」だと思いますが、非常に長くて重いシナリオですがちゃんと筋が通っているし、納得できるので最後までのめり込めました。
ここまで完成度の高いシナリオはそうそう無いと思います。
そういう意味では長いゲームですがお勧め。
ただ、一点だけ難点を言わせてもらうと、戦闘のシステムが少し単調で飽きが来やすい。
キャラの成長が必須なので戦闘はある意味避けられないですが、比較的単調で敵の属性によってこちらが出来ることが限られてしまうので途中から作業になってしまう。
ここだけが少し残念。