Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

驚異の音質!中華マルチドライバイヤホン LZ-A6

オーディオ界隈では、ここ数年中華(中国メーカー製)のイヤホンが元気だ。

かつては「安かろう悪かろう」の代名詞的な事もあったが、近年は猛烈に技術力、製造力も向上してきている。

これまでだったら、10万〜20万を超えることも珍しくなかったマルチドライバ構成のイヤホンもその1/5〜1/10程度の価格で、音質の良い中華イヤホンが続々と出てきている。

そんな中で私が入手したのはLZ HI-FI Audio社のLZ-A6。

www.tsh-corp.jp

以前、eイヤホンで実機試聴をしてみて、その突き抜けた音質に感動して購入しました。

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LZ-A6

主な仕様

  • ダイナミックドライバ1+バランスドアーマチュア4+セラミックツイーター1のマルチドライバ構成

  • インピーダンスを変更可能なLOUDボタン付き

  • 特性の異なる9種類のノズルを同梱、音の傾向を変えられる

  • イヤホン本体はMMCX又は2pinコネクタ付きでリケーブルにも対応

と、何でもありな豪華仕様。私はMMCX仕様のものを購入しました。

ドライバは、ダイナミックドライバが主に低音部分を、4つあるBAが中高音域を担当し、超高音域はツイーターが担当するような作りになっているようです。

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マルチドライバだけに、ハウジングはやや大きめ

LOUDボタンは、押し込んだ状態で約20Ω、オフの状態で約45Ωのインピーダンスになるようです。

ノズルは9種類もあり、工具など無しに交換が可能です。全体的な帯域幅毎にA組からC組、更に高音域を抑制するかどうかでそれぞれ3種類に分かれています。 出荷時点では黒色のノズルが装着されていました。

A組 ノズル: 10hz~40Khz

青  色: 3Khz~7Khz +3db

黒  色: 3Khz~7Khz ±0db

赤  色: 3Khz~7Khz -3db

B組 ノズル: 15hz~30Khz

金  色: 3Khz~7Khz +3db

濃灰色: 3Khz~7Khz ±0db

ピンク色: 3Khz~7Khz -3db

C組 ノズル: 20hz~20Khz

濃緑色: 3Khz~7Khz +3db

浅灰色: 3Khz~7Khz ±0db

紫  色: 3Khz~7Khz -3db

レビュー

私は専用DAPを持っていないので、プレイヤーはスマホの中でも高音質DACを搭載しているジョジョスマホ(LG V30+ ベース)を使用しました。

rxjun.hatenablog.com

既に店頭で一度試聴していたので、音質については分かっていましたが、改めて自宅でじっくり聴いてみると・・・

良い・・・とてもいい・・・

としか言いようが無い。

音の情報密度がとても濃厚。4つのBAによって中音から高音域が余裕があり、とても伸びやかに鳴りまくる。 伸びやかでありながら、音のエッジはキッチリと立っているのでEDMやゲームミュージック等の電子音系の音が一音一音粒立ったように明瞭です。

そして、超高音域を担当するツイーターの効果か、高音域の伸びが凄まじくどこまでも突き抜けるような感じがあります。

また、人によっては「低音が足りない」と評している人も居ましたが、私は低音は充分すぎるほど出ていると思いました。

中高音がとても明瞭なので、あまり目立たないだけで低音だけを聴くとさすがダイナミックらしい重厚で量感のある音は出ていると感じます。 中高音が目立ちすぎ、と感じる場合は上記のノズルなどで調整は可能でしょう。

マルチドライバ機だと、ドライバ毎の音の繋がりが悪くバラバラに鳴っているように聞こえるイヤホンもありますが、LZ-A6に関しては違和感は皆無です。 強いて言うとツイーターがやや分離が目立つかな?と言うくらいですがそれもリスニングの気持ちよさを除外するほどではありません。

LOUDボタンは、上記のようにボタンの押下有無でインピーダンスを変更できるユニークな機能ですが、オン(20Ω)だとかなり耳の近くで鳴っている様なイメージがあり、オフ(45Ω)だと逆に空間が広がったように感じます。個人的にはオンの方が音の鮮明さが高いので好みです。

駆動力の大きな専用DAPやヘッドフォンアンプなどを経由した場合はオフもアリかもしれませんが、私みたいにスマホレベルであれば常時オンでも良いかもしれません。

音には大きな不満は無いですが、ハウジングが金属(アルミ?)製でやや重く、ハウジング同士がぶつかるとカチカチ音が鳴るのも少し気になります。 耳に装着した状態も収まりは悪くないがどうしても耳から飛び出した状態になってしまうのが難点。

まぁドライバ数の多いイヤホンなので大きくなってしまうのは仕方が無いですが・・・

総評

これまで有線イヤホンとしては長いことUlitmate Earsの10proを使ってきた。

rxjun.hatenablog.com

これは本当に名機中の名機で、マルチドライバイヤホンの先駆けとも言える3BA構成ですが本当にバランスが良く、空気感を感じる絶妙なチューニングが特徴でした。 ただ、徐々に経年劣化も進んでおり、後継を探していましたが長いこと音質に満足できる物がありませんでした。

今回のLZ-A6はそんなジレンマを解消できる、まさに自分が求めていたイヤホンだったと言えます。

MMCX対応なので今後リケーブルにも挑戦してみたいと思います。