Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

AppleとMicrosoftの謹製ハードウェアの違い

PC業界の両雄、AppleMicrosoftが相次いで新機種を発表した。

そこに見えてくる、両社のスタンスの違いがちょっと面白い。

Apple Macbook Pro 2018

昨今ではiPhoneiPadがメインになり、Apple内での存在感が希薄になりつつあるMac

Macbook Proは一昨年にフルモデルチェンジしているが、悪名高きTouchbarやUSB-type Cのみになってしまった外部IF、そしてタイピング音のうるさいバタフライキーボード等賛否両論な感じですが、2018年版では外見上は大きな変更はなし。

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更新ポイントとしては

  • CPUの世代更新に伴って15インチに6コアCPUのモデルが追加

  • 15インチモデルはメモリの容量が最大32GBに

  • キーボードがタイピング音の静かな物に変更

  • 周囲光にあわせて色調を調整するTrue Toneディスプレイの採用

  • 暗号化機能の強化と「Hey Siri」への対応

等がある。

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基本的には既存機種の仕様を踏襲しながら、順当に不満点を解消してきた感じ。

True Toneや暗号化機能についてはiOS機器などに先に採用された技術をMacにフィードバックした感じらしい。 AppleについてはMacの脱intel化の噂などもあったりして先行きが不透明だ。

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Mac単独としての活用よりも良くも悪くもiPhoneiPad等と連携してリソースも共通化させるための布石を徐々に進めているように見えなくもない。

Microsoft Surface Go

一方のMicrosoft。現経営陣になってからはWindows一辺倒ではなくクラウドを中心としたソリューションベンダへと舵を切りつつも、エッジ分野にもSurface等のハードウェアを投入している、と言う意味ではAppleと同じく、プラットフォームとハードウェアを連携して提供できる強みがある。

そんなMSが出してきたのがSurfadeの最廉価モデルのSurface Go

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かつて、軽量のSurface RTをリリースしたがストアアプリしか動かせない制約の大きいWindows RTしか使えず全く売れなかった事もありSurfaceのエントリーモデルには警戒があるのですが、今回は割と順当そうです。

www.gizmodo.jp

新しくリリースされたSurface Goは

  • 10インチの1200×1800ドットのアスペクト比2:3画面

  • メモリ4GB eMMC 64GBストレージのモデル/メモリ8GB NVMe 128GBストレージのモデルの2種類

  • CPUはPentium Gold 4415Y

  • 後日LTE内蔵のモデルもリリース予定

正直スペック的に見ればエントリーレベルも良い所だが、重い作業をしなければそんなに問題にはならないだろう。LTE内蔵モデルも出ることから、恐らくクラウド/Webサービスベースの端末として使うのであれば充分すぎるスペックだと思う。

そして何よりも、MicrosoftがかつてWindows Phoneでモバイル市場の奪還を試みようとして失敗した事からiPad等のiOS/Androidタブレットの領域をこれで奪っていこうと言う意図も見え隠れする。 実際10インチなら、ギリギリタブレットとして持ち歩けないこともないサイズだ。

japan.cnet.com

あと、一般向け、法人向けとは別に文教向けにわざわざ特別価格を出していることから、教育向けに売り込もうという意図もある。

6月に富士通からリリースされた小学生向けパソコンがあまりにも貧弱スペックで高価格のため非難囂々になっているが、その対抗としては充分すぎる逸材と言えるだろう。

www.fujitsu.com

kabumatome.doorblog.jp

自分はかつて、Surface Proを使っていたことがあるけど、正直あまり使い勝手の良いPCだとは思わなかった。

なんと言っても別売り、後付けのキーボードがとにかく使いづらい。 昨今のMacbook Proのキーボードも評判悪いが、それよりも格段に使いづらい。

正直文章をあまり打ちたくないレベル。最近のSurfaceのキーボードは良くなったのかもしれないが、あの時の印象が強くて警戒感がある。

あと、Surfaceは卓上で使う場合はキックスタンドを使う必要があるが、これが思いの外スペースを取ってしまうので実は思った以上に大きなフットプリントが必要になる。

普通のクラムシェルノートPCなら画面を反らせても後ろにスペースは要らないが、Surfaceの場合はキックスタンドの「足」を置くスペースが必要だ。

Surfaceの場合、キーボードを付けたスタイルと、キーボードを外したタブレットスタイルの両方が使えるが、正直自分はSurfaceを2〜3年使ったけどタブレットモードとして使ったことは1,2回しかない。

そんなこともあってSurfaceにはあまり良い印象はないのでSurface Goそのものにはあまり興味が無い。

rxjun.hatenablog.com

ただ、MicrosoftSurface GoだけでなくクラムシェルのSurface LaptopやハイエンドのSurface Book等もあって実は意外とラインナップが充実している。

様々な層へリーチするMSのSurfaceの今後の製品展開は気になるところだ。