映画:ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
ジョジョの奇妙な冒険の実写版映画を観てきました。
原作では第四部に当たる「ダイヤモンドは砕けない」の実写化です。
四部の原作が少年ジャンプで連載されていたのは確か20年くらい前なので今更感は有りますが、昨年もアニメ化されているのでそれとの関連なんでしょうね。
実は原作連載当時、自分はジョジョの第四部はあまり好きじゃ無かったんです。
ジョジョ自体はずっと読んでいたのですが、四部はこの杖助を始めとしたツッパリ主体のキャラに馴染めず、連載当時は少し敬遠してました。
ただ、後になって読み直してみたところこの四部は実に面白いことが分かり、今では一番好きな部になってます。
舞台が日本、それも結局最後まで架空の都市である「M県S市杜王町」から最後まで一歩も出ないと言う事で他の部では世界中を股にかけたりすることが多いなか極めてスケールは小さいのですが、だからこそ登場人物一人一人の個性が際立っているし、ラスボスの○○○○(敢えて伏せ字)の異常さも際立っているのがとても良い。
と言う事で人気も高い第四部が何と実写で映画化された。アニメやマンガの実写映画化は殆どが失敗作になることが多いなか、ジョジョも既に賛否両論有るのは知っていたが、やはりジョジョファンとしては観なければいけないだろう、と思って観に行きました。
シナリオ自体は原作を知っている人ならわりとすんなり入っていける。若干の改変や順序の変更などはあるけどまぁまぁ許容範囲。
どうみてもコスプレにしか見えない登場人物の髪型と服装も、ある意味原作ファンからすれば「記号」として各キャラを認識できるので自分としては悪くないと思いました。
例えば杖助、
原作
実写
承太郞
原作
実写
原作
実写
個人的には「アリ」だと思います。
あと、CGを駆使したスタンドの表現。とても良かったです。
CG担当者がかなり原作に思い入れがあり、CGにはとても拘ったと言う噂も聞いていますが確かによく出来ています。デザインも動きも良くて原作ファンも納得の出来かな、と。
ただ、肝心のスタンド同士のバトルシーンがあまり多くないのが残念ではあるけど。
ただ、ただね。どうしても納得できないことが一つ、
何故スペインロケにした!?
もうね、これ!これに尽きる!
確かに架空の都市が舞台ではあるけど、一応日本を意識した杜王町だよ?
何でよりによってスペインで撮影したんだよ。
誰がどう見ても日本に見えない景色に普通に日本人が生活しているのが違和感しか感じない!!
屋内のシーンはともかく、屋外シーンが違和感ありすぎてどうしても気になってしまった。これは本当に残念。
あと、これは別に悪いとは思ってないが原作からいくつか改変されているところがある。今回が第一章と言う事で原作を何部作かに分けて映画化する前提であっても、さすがに原作の全てのシーン、全ての敵スタンドを出すのは物量的に不可能なのでいくつかの改変は合っても良いと思います。
以下ネタバレになるので改行
気付いた範囲では
- 原作では杖助と康一は高校一年生で高校へは新入学だったが、映画では高校二年。康一は二年生の時に別のところから転校してきた設定になっている。
- 上記設定に伴い、康一と山岸由花子が既に序盤で知り合っている。(転校してきた康一に由花子が面倒を見ると言う設定になっている)
- 虹村形兆、億泰の父の異常について「DIOの肉の芽を植え付けられた」と言う説明が無い(意図しているのかいないのか不明)
- 原作では形兆はレッド・ホット・チリ・ペッパーに殺されるが、映画ではシアー・ハート・アタックに殺される
このことから想定される第二章以降の動きとしては
- レッド・ホット・チリ・ペッパー絡みのエピソードは軒並みカット
- もしかしたら、ジョセフ・ジョースターも出ない可能性も有り(活躍の場を作れないか、ジョセフに適切な外国人俳優を割り当てられないか)
- 一気に吉良吉影関連のエピソードに入ると、いくつかのストーリーの流れに関与しないキャラやスタンドは軒並みカットされる可能性あり。ただ吉良関連からすると辻彩とシンデレラはカットできないか?
ただ、なんか第一章の興行収入がいまいちみたいで最悪続編の製作が打ち切られる可能性も有るとか・・・
うーん・・・
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