攻殻機動隊 新劇場版
攻殻機動隊の新劇場版を見てきました。
30年来の士郎正宗ファンとしては「攻殻」と名の付いた作品を見逃すわけにはいかない。
-攻殻機動隊SAC SSS
と、これまで映画化された作品は全部観てるんで。
で、公開されているのは分かっていたんですが、なかなか時間が作れずに観に行けず、気がついたら主要な公開劇場が軒並み先週末で公開終了していて、関東で僅かに残っていた茨城のつくばのシアターまでわざわざ観に行ってきました。
今回の映画は、OVA/TVシリーズの「攻殻機動隊ARISE」をベースにしたもの。
これまで扱われることの無かった、草薙素子の出生の秘密や公安9課の結成に至るまでのエピソードを扱ったもの。
これまでの攻殻シリーズからキャストを一新して雰囲気が大分変わってる。
正直言うと、今回のARISEと新劇場版。これまでの攻殻アニメシリーズと比較しても結構難解だと思う。
押井守監督の映画版や、SACも決して簡単なシナリオでは無いが、今回は更に組織やキャラ、そして電脳と現実が複雑に絡み合ってるのでかなり難解。
自分も正しく理解できたかよく分からん。
ARISEで共通して出てくる、洗脳と疑似記憶を受け付ける電脳ウイルス「ファイアースターター」の謎が劇場版で解明されるわけだが・・・
個人的な感想としては、オチはイマイチ・・うーん、そうなの?そうなっちゃうの?って言うモヤモヤした感じが。
そして、これはSACの時にも思ったんだけど・・・
SACやARISEは最早原作である攻殻とは一部設定も異なる所があるし、独自に進化したパラレルワールドだと思ってるので、無理矢理原作呑まんがと同じシチュエーションやセリフを入れるのはやめてほしいんですよね。
今回、ARISEでは殆ど原作を意識させるシーンや台詞はなかったけど、劇場版の最後の最後で・・・ああ、やっちゃった。
・ビルの屋上でミッション受諾
・落下
・荒巻が交渉中の外交特権持ち幹部にビルの外から「あら、そう?」で銃撃
・落下しながら光学迷彩で隠れる
これ、何度やれば気が済むんだか・・・
原作
押井守版
SAC版
流石に今回の映画の画像は無いけど、まぁほぼ同じシーンあり。
もういい加減にして・・・原作好きとしては、全然違う攻殻に原作と同じシーンが入っても違和感にしか見えないの。
あと、最後の最後に原作の「桜の24時間監視ミッション」のシーンまで・・・
どうせオリジナルで通すなら最後までオリジナルで通して欲しかった・・