2015年上半期モータースポーツ雑感
2015年もほぼ半分が終わり、多くのモータースポーツも折り返し点に来ているので、この辺で雑感。
昨年は、マルク・マルケスが圧倒的に強く序盤で殆どシリーズを決めてしまっていた感があったけど、今年はかなり様相が異なる。
ヤマハのロッシとロレンソが上位を争っている状態。ロッシは参加ライダー中最高齢の36歳だが、未だに年齢を感じさせず最高峰でトップレベルの実力を維持しているのは、やはり伝説級と言っても良いでしょうね。
マルケスは昨年と異なりなかなか結果を出せていないが、それでも数回はロッシと激しい鍔迫り合いをしており実力の片鱗を感じさせている。
今期からMotoGPに復帰したSUZUKIがここ数戦はフロントローを獲得するなど予選での一発の速さは意外にも既にトップレベル。ただし本戦ではまだ下位に沈むようなのでもう一息と行ったところか。
・WSBK(World Superbike)
こちらも昨年とはガラッと様相が変わったSBK。
昨年トップだったギュントーリはアプリリア→ホンダに移籍したが、この移籍が全く失敗だったみたいで全然上位に食い込めない。(そもそもSBKではホンダは遅い)
むしろホンダからカワサキに移籍したジョナサン・レイが今季は圧倒的に強くて、既に13戦9勝でそれ以外も2位と言う事で他が付いていけないほどの圧倒的な差。
カワサキのチームメイトのサイクスもランキング2位にはなっているが冴えないレースも多く既に100ポイント以上差が付いており、殆どもう勝敗は決した感じ。
レイはそう遠くないうちにMotoGPにステップアップするんじゃ無かろうか?
昨年まで強さを見せていたアプリリア勢は今年は全然ダメ。コンストラクターズではカワサキとドゥカティの一騎打ち状態。
・JSB1000
今年からYZF-R1が全面モデルチェンジされたことで一層戦闘力が上がり、最早他のライダーは殆ど付いていけない状態。
んー、つまらん。
・WRC
今年もVWのセバスチャン・オジェが圧倒的。
今年からルールが変わり、ランキングトップのドライバーがレース期間中の走行順が最初になるため,特にグラベルでは、荒れた路面をかき分けることになり、かなり不利になるが、その不利を抱えても最終的には勝ってしまう自力の強さがある。
昨年はオジェを脅かす存在だったVWのチームメイトのラトバラは今年は絶不調でポディウムすら殆ど得られていない。
昨年まではあまりリザルトを残せていなかったヒュンダイが今年は度々上位に絡むようになり、VW、シトロエンの一角に割り込むようになってきた点も今後楽しみ。
・F1
昨年までと変わらず、メルセデスが他を圧倒。ここまでの殆どのレースがハミルトンかロズベルグのいずれかが勝利しており、ぶっちゃけメルセデス以外殆ど勝ってない。
何よりも、今年からF1に復帰したホンダによるマクラーレン・ホンダが殆ど結果を出せていないことが残念。アロンソとバトンという二人の歴代チャンピオンを要しながら、トラブル続出でまともにレースすらさせてもらえてないと言うのは本当に残念というか不甲斐ないとしか言い様がない。
これでは来年以降に向けて実績を積むどころかろくなデータすら取れないのでは無いかと。
昨年はつまらないシーズンだったMotoGPが今年は俄然面白く、逆に最後まで接戦で楽しめたSBKが今年はレイ独走でつまらん感じ。
他は、相変わらず「強い人が強い」というごく当たり前のシーズンになってる。
波乱があった方が面白い。