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ル・マンの結果についてのトヨタチーム代表の木下氏のコメントが秀逸な件

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ル・マンでは残念ながらトヨタの悲願の優勝はならなかった。

そのことを取り上げた記事で見かけたトヨタのチーム代表、木下美明氏のコメントがとても秀逸だった。

ル・マン24時間、アウディ2号車が優勝、トヨタ7号車は無念のリタイア / - Car Watch

 また、チーム代表の木下美明氏はレース後に「ル・マンでの3位は大変喜ぶべき名誉だが、我々のTS040 HYBRIDは勝てるスピードを持っていただけに、今日は複雑な気持ちだ。予想外の出来事が多く、改めてこれがル・マンなんだと実感した。幸運は要らないが、もう少しアクシデントが少なければ、と思う。しかし、それがモータースポーツであり、結果は厳粛に受け止めなければならない。この経験を糧に、我々はより強くなって帰って来る。加えて、世界選手権に照準を合わせ、次のアメリカ・オースティン戦から再び全力を尽くす。#8の酷いダメージを短時間で修復してくれたチームメンバー、またそのクルマで諦めること無く走り続け、3位表彰台を獲得したドライバーに心から感謝したい。自分はこのチームを誇りに思う。最後に、アウディ、ポルシェの素晴らしいパフォーマンスを讃えたい。このレースに参加した全員が非常に激しく戦い、素晴らしいスピリットを見せてくれた」と述べている。

 

これが、インタビューの要約なのかこのまま話したのか分からないけど

  • チームのポディウム獲得への喜び
  • 「幸運はいらないがアクシデントは避けたかった」
  • 実力だけでは勝てないレースの難しさ
  • 経験を糧に次回に生かす
  • スタッフへの感謝
  • そして、ライバルチームへの惜しみない賞賛

もう、全てが無駄が無い、まさにスポーツの結果に対するコメントとしてはこれ以上無いほど完璧なものだと思う。

 

レースの酸いも甘いも知り尽くし、そして怖さと勝利獲得の難しさを ごく短い言葉で簡潔にまとめられている。

過去にこれほど感嘆したコメントは見たことが無い。

 

今年はトヨタも残念だったし、電気自動車枠で出場した日産も結果らしい結果を残せず無念さが残ったと思う。

途中までトップを快走していたトヨタ7号車に乗っていた中嶋一貴のコメントも心底悔しさが滲み出ていた。

 

トヨタも、そして来年からWECに正式参戦する日産もこの現実をしっかり受け止め、来年こそは雪辱を果たして欲しい。