Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

2012 衆院選 各党公約、マニフェストを「構造」から見る

今週末は衆院選の投票日。今回の衆院選はかつて無いほど政党が乱立している状態。
各党の政権を読み解くだけでも一苦労。

とりあえず各党のマニフェスト政権公約と呼ばれているものを一通りダウンロードしてみてみた。

各党ごとに様々な「色」があり、興味深い。
あえて、政権の内容では無く、マニフェストのプレゼン資料としての作り方、構成から見てみる。

要は何に対してアピールしているのか、読ませようとしているのか・・・それを見てみました。

公式サイト
マニフェスト

全24ページ
全般的に写真を多用、アピールポイントを
 「社会保障」「経済」「エネルギー」「外交・安全保障」「政治改革」
の5つに絞り、色分けしている。

各ポイントに対して要点とサマリーを前半にまとめ、後半により具体的な政策一覧を書いている。
ざっくり概要を知りたい人は前半だけを読めば良いし、興味のあるところを深く知りたい人は後半を読めば良い。
ドキュメントとしては非常に構造が分かりやすい。

そして、他党の資料には無い民主党マニフェストだけの特徴が、真ん中にインフォグラフィックを多用して「民主党政権時代の実績」を誇示しているところ。

まぁ内容の是非はともかくとして数値や文字だらけの資料では無くグラフで見せることで視覚的効果は大きい。

ぱっと見の「読みやすさ」では他の党よりは分かりやすかった。

  • 自民党

公式サイト
政権公約

全26ページ
アピールポイントは4つ、キーワードは「再生」
 「経済再生」「教育再生」「外交再生」「暮らしの再生」
イメージカラーを全体的に「赤」で統一「日の丸」を意識した感じか?

pdfでしか見ていないからあれだけど、無駄に余白が大きくて紙面を割と無駄遣いしている感じ。
安倍さんの顔以外の写真や図は殆ど無し。

前半にサマリ、後半に詳細、と言う構成は民主党とほぼ同じ。

全般的にはスペースを無駄に使った資料。ページ数の割りには比較的情報量は少なめ。


公式サイト
アジェンダ

全32ページ
2ページ目の文字通りの7項目「アジェンダ」有りw
アピールポイントと言うよりはスローガンで大項目分けをしている
 「増税の前にやるべき事がある!」「日本の再生のためには復興第一!」など・・・

各中項目ごとに「基本理念」を文書で説明、その後に具体策を箇条書きで提示。

やや文章量は多めだが、中項目、小項目で細かく分けているので自分の読みたい政策を絞っていくのは割と楽。
ただ、全部読もうとすると結構時間と体力が必要。

全般的に情報量が多め。

ポイントを絞って選んで読むのであれば読みやすい。


  • 日本維新の会

公式サイト
骨太2013-2016

全8ページ
ページ数は少なめ、
キーワードは「賢く強くする」

前半4ページで基本方針、後半4ページで政策実例を挙げる

前半の基本方針では「現状認識」の欄を設け、現状の問題提起をしつつ、課題解決のための方針を示している。
比較的まともに論理展開をしている数少ない政党(^^;;

但し、政策実例はやや具体策に欠ける印象有り。

ページ数は少なく、項目は絞られているので全部を読んでもそれほど時間はかからない。


  • 日本未来の党

公式サイト
未来への約束

全4ページ
さすがに準備不足感が否めない。
自然を意識したのか文字が緑色なのが非常に読みにくい。

公式サイト
総選挙政策

全19ページ

殆どのページが文字だらけで、2段組。
いかにも共産党らしい、労働組合機関誌っぽいドキュメント。

文章量は多いが、段落ごとに大項目、中項目に分かれているため、意外と読みやすい。
各政策に関して大項目、中項目でドリルダウンしており、それぞれの政策を具体的に細かく説明している。

政策の中身の善し悪しは別にして、情報の量、質という意味では非常に高い。


公式サイト
選挙公約

全44ページ

とにかく圧倒的に文章量が多い。ひたすら文字文字文字。
言いたいことが多いのは分かるが、他党の公約と比べて内容が細かすぎ、項目が多すぎ、ばらけすぎ、項目の分け方も中途半端で非常に読みにくい。

少なくとも社民党の支持者以外でこれを読みたいと思う人はそう多くなさそう。

正直、眺めるだけでうんざりするレベル。




敢えて各党の政策には触れないけど、個々のマニフェストにも色々と政党のカラーが出ている。
正直読みやすいもの、読みにくいものがあるのも事実。


政策を訴えることも大事だが

ドキュメントとして読みたいと思えるか思えないかも非常に重要。

そう言う意味では、政策の中身は別にして「読みやすい」と思えたのは

かな?

さて、どこの政党を支持するのかは皆さんそれぞれ異なるでしょうが、公約をじっくり読んで貴重な投票に結びつけましょう。