Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

CEATEC2012

今更ですがCEATEC2012行ってきました。

大体毎年行っているんですが、今年は家電業界が業績悪化していることもあってか、いつもの華やかな雰囲気とは少し違うようなイメージでした。

どこも、キーワードとしてはスマートグリッドであるとか、電気自動車、節電など社会インフラ面を重視した展示が多く、今までのCEATECで見られた夢のある未来の家電製品と言うのがかなり影を潜めた感じで少し寂しかったです。

そんな中でも気になったのをいくつか。

まぁ色々大人の事情なのかiPhone5に関わる展示は一切無し。新規端末の話も出てこないので、どちらかというと、端末と言うよりはサービス周りの展示が中心。

au smart TV box・・・STB型の装置で、家庭でテレビに繋いで使う端末。ネットワークと連携して、天気やニュース、料理の情報などを提供する物。オンラインショッピングとも連携してテレビ画面で食材を買ったりも出来るとか。うーん、いまいち利用スタイルが見えてこない・・・
後はスマートバリューとかあの辺

正式発表前の秋冬モデルをいくつか展示。
ワンピースのコラボモデル

Xperia AXと見られるソニモバ端末

Disney mobileの新モデル

Galaxy Note2らしきでかい端末

後は研究中のプロジェクトとして、端末を「握って」操作するGripUIとか

  • SHARP

液晶のシャープも今や記録的な赤字で企業存亡の危機に立つ中、前面に展示していたのは「Moth eye」と呼ばれる低反射ガラス。ガラスの表面に昆虫の目(Moth eye)を模した極小規模の凹凸を作り光の反射を抑える技術らしいです。
これを液晶表面のガラスに使用すると映り込みの少ない美しい映像が見られるそうで・・・・

確かに技術としては素晴らしいんだけど・・・全般的に分かりにくい展示でした・・・
一般の消費者にはいまいちメリットが伝わりにくい展示でしたねぇ・・・

あとは、シースルーのシール型太陽電池。壁や窓ガラスに貼り付けて発電が出来る事であらゆる場所を太陽光発電に利用できると言う点を強調していました。

シャープのコアコンピテンスである液晶ですが、新技術のIGZO液晶がブースの後ろの方で展示。今までとは次元の違う高精細表示に対応するとかで、32インチで4K2K対応のモニタがありました。デモとして高精細版のPSO2が展示されていましたが・・・とても良いです。是非このモニタでPSO2を思う存分やりたいわ。ちなみにこのモニタはまだ時期は決まっていないが製品化の可能性はあるとか。

後はスマホ向けとみられる5インチでフルHD(1920x1080)の液晶の参考展示もありました。

業績悪化で元気の無いシャープですが、何とか頑張って欲しいですね。

  • 東芝

日本の電機メーカーの中では比較的業績も堅調な東芝ですが、
やはりメインはスマート家電や社会インフラソリューションがメインでした。

そんな中、私自身としては「テレビはREGZA 42Z9000」「レコーダーはREGZAサーバ(DBR-M190)」「タブレットはREGZAタブレット(AT570)」と完全に東芝どっぷりなAV環境になっているので気になったのはREGZA関連ブース。
つい先日発表されたREGZA TVの新ラインナップ「Z7」「J7」シリーズでは、新しいクラウドベースの「RZクラウド(Time on)」を発表しており、ユーザーの好みを分析する「ざんまいプレイ」などをアピールしていました。

あと、第2世代の4K対応REGZAで4K2K対応の映像流していましたが超綺麗でした。
NHK技研でスーパーハイビジョン見ているから初めてというわけでは無いけど、やはり実製品として4Kテレビを出している東芝の映像は洗練されていてとても綺麗。

スタッフらしき人が居たのでいくつか聞いてみた
「ぶっちゃけ、今のREGZAサーバってRZクラウド対応できる??」
「無理、REGZAサーバにはブラウザ載せてないのでRZクラウドのサービスに接続できない。但し、REGZAタブレットは対応予定なのでそちら側と連携してREGZAサーバをRZクラウド連携できるようになる・・・・かも?何とも言えない」

REGZAサーバのアップデートはある?」
「はっきりとは言えないけど来年早々に大きめのアップデートある予定。期待してもらって良い」


REGZAタブレットってAndroid4.1(JerryBeans)アップデートしないの?」
「うーん、まだAndroid4.1ってNexus7しかないですからねぇ、何とも言えません。アップデートあるとも無いとも言えないです」

あー、やっぱりCEATECってこう言うエンジニアのぶっちゃけトークが聞けるから好き(^^;;


  • SONY

ブース近辺で長蛇の列が出来ていたので何だろうと思ってみてみたら、HMDの新モデル「HMZ-T2」のデモの列だったらしい。
まぁ80分待ちとかあったのでスルー(^^;;
一応、SONYも4KのBRAVIAを展示していたらしいんですが、何故かSHARPや東芝と違って、隠すように奥の方で細々と展示していました。まだ未完成なのかな。

Xperaのタブレットやスマホと並んで、意外とスペース割いていたのが、電子書籍端末のReaderKindleの日本上陸が迫っている中どれだけ存在感を示せるか微妙ですが、Readerの端末自体は良い出来だと思います。
一応Android版のReaderアプリも出て居るみたいですが、スタッフに聞いてみたところ
「一応サポートするのはXperiaだけです」とのこと(´д`)
・・・・・SONYの未だにそのクローズドなところが不振の原因のような気もするけどなぁ。

  • Panasonic

PanasonicはVIERAやDIGAと言ったAV機器、Lumix等のカメラの展示は本当におまけ程度で、中心は完全に「スマート家電」

冷蔵庫やエアコンなどがスマホと連携したり、機器同士で連携したりして電力を節約するなどの新しい使い方を提案する、といった感じで、完全に白物家電が中心。

もう黒物で利益を上げることを諦めて白物家電に完全に主力を移した感じ。
社名は「Panasonic」なのにやってることは昔の「National」に近くなってしまった。まぁマーケティングとしては正しい判断かもしれないが何だか寂しい。




全般的に、こう言ったショーではかつては主役だったテレビ等のAV機器が完全に傍流に追い込まれ、社会インフラやより大局的なソリューションを紹介する場になってしまったのが少し残念。

これも時代なのかもしれませんね。