Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

大友克洋GENGA展に行ってきた

童夢AKIRA、そしてここしばらくはアニメーション映画の監督としても有名な大友克洋氏の原画展に行ってきました。

大友克洋GENGA展

氏自身が宮城県出身と言う事もあり、今回のチケット収入の一部を東北の復興にすることを前提に氏としては初の原画展を開催することになったとか。

目玉はAKIRAの全原画の展示と言う事もあり気になってました。
日時指定のチケットということで今日の昼に行きましたが、生憎直前に雨が降ってちょっと濡れました。


チケットで指定した13時に入場開始。入場直後のスペースには氏のデビュー直後からのカラーイラストやAKIRA以外のマンガ原画などが掲載されていました。

大友克洋の絵はどちらかというと日本の漫画家に多かったデフォルメではなく写実的で劇画ともちょっと違う、どちらかといえばアメコミやバンド・デシネ調な作風で80年代〜90年代に猛烈なフォロワーを生み出しました。
イラストを見てもそのずば抜けたセンスがよく分かりました。

NHKの「YOU」のオープニングのポップな絵の原画もありました。

あとは個人的には石野卓球のソロアルバム「DOVE LOVES DUB」のジャケ絵の原画!

DOVE LOVES DUB

DOVE LOVES DUB

もう、この原画が見られただけでもこのイベントに来た甲斐が有ったという物。

これらのカラーイラストを見て気がついたのが、カラーの色をつけるとき塗っているのもあるけど、カラーのスクリーントーンで色づけしている物もある。

で、PANTONEのカラートーンをつかってそのまま端っこを切らずにPANTONEのロゴが残ったままのがいくつかあった。
いろんな漫画家の原画展を観に行っているが、トーンの台紙がそのまま残っているのは初めて見たなぁ。

あと、一部の原画に使っている原稿用紙に「DC Comic」のロゴが描かれている物もあった。
まさかDC Comicのオフィシャル原稿?珍しい物を見たような気がしました。




で、一応このイベント最大のウリのAKIRAの全原画展示ですが・・・・

ぶっちゃけ見られねぇ・・・・orz...

全6巻とはいえ元々ボリュームのでかい作品だけあって原画の枚数も相当な数になりますが、透明のガラスケースに4段〜5段くらいに積み重ねられていて、とてもじゃないけど下の方の原稿は見られない・・

はっきり言って、とりあえず全原画置いたよ、って程度の展示でした。
まぁ展示スペースが限られているので、こう言う展示方法にせざるを得なかったのかもしれないけど、まぁAKIRAの原画展示は客引き程度と思った方が良いですね。

AKIRAはまぁいちおう全部読んだのでとりあえず気になるシーンだけ見られれば良いやと思っていたのでここはそんなにがっかりはしていない。

そして原画スペースのあとは、特別展示。
童夢の有名なシーンと、AKIRAの金田バイク!

壁のこの凹みは、童夢のこのシーン

当時、このような形で超能力を表現する方法はなく画期的な映像表現で後のマンガや映像作品に大きな影響を与えました。

そして、あまりにも有名なAKIRAの金田のバイク!


なかなかの再現度だと思います。

実物大で人も乗れるし走ることも出来るそうで。

やはり、当時のAKIRAの熱狂を知っている者からすれば、あのバイク(のレプリカ)が現実に存在しているって言うだけでも興奮が止まりません。

最後に、今回のチケット代の一部を寄付に使用すると言う話でしたが、どこにどう寄付するかを来場者自身が選べるようになっていました。

寄付について

面白い試みだと思いました。


大友克洋GENGA展。最近の若い人は余り思い入れないかもしれないけど間違いなく日本のマンガ、アニメの歴史を語る上で欠かすことの出来ない最重要人物の一人ですので、是非多くの人に見て欲しいですね。