Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

文化庁メディア芸術祭に行ってきた。

国立新美術館で開催されていた第15回文化庁メディア芸術祭に行ってきました。

公式サイト

CGや漫画、アニメ、コンピュータ、ゲームなど様々なメディアを使用したアートを集めたフェスティバル。
毎年、新しい試みのアートをみることが出来ていつも新しい刺激を受けるイベントです。

ここ何年か行っていますが毎回面白い発見があって良いです。

アート部門の大賞「Que voz feio(醜い声)」は、日系のブラジル人(多分)の双子の女性が自分の幼い頃に起きた事故をそれぞれ語る映像を同時に流すと言う物。それぞれ同じ出来事を話しているはずなのに微妙に違い、なおかつそれを2画面で同時に語られることで、何が事実なのかどこが食い違っているのかあやふやになっていく辺りが見てみて興味深かった。

アニメーション部門の大賞は昨年大きな話題になった「魔法少女まどか★マギカ」。原作を持たず放送前に殆ど情報を流さず、可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に重厚で衝撃的なストーリーが展開されるギャップが話題となり、爆発的な人気を呼んでいました。展示エリアではフィギュアなどが展示されていると同時に、新美術館の外でも「メルセデス・ベンツ・コネクション」でまどか★マギカをラッピングしたベンツの「痛車」も展示されていました(^^;;




漫画部門では土星マンションが大賞でしたが、個人的に気になったのは優秀賞だったしりあがり寿の「あの日からのマンガ

あの日からのマンガ (ビームコミックス)

あの日からのマンガ (ビームコミックス)

ここでいう「あの日」とは、3.11の事。実際に起きた東日本大震災を元に「あの日」から変わってしまった、あるいは変わりいく世界を扱った短編集マンガ。しりあがり寿氏の持つ独特の画風とシニカルな切り口で何とも言えないシュールな味わいを出している。
やはり原発を扱ったネタが多いが、単なる「反原発」ではなく事実を淡々と見つめ冷静に描いている。マンガで有りながら色々と考えさせられる。描かれていることに賛否はあるかもしれないがそれを含めても一回は読んで欲しいマンガ。

他にも色々あったけど時間があまりなくて全部見きれなかった。来週末までやっているから時間があったらもう一回行きたいです。