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RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

WindowsHomeServer(EX490)をPogoplugでどこでもアクセスできるサーバにする!

今まで使いこなしているようであまり使いこなしてなかったEX490ですが、面白いソフトが出たのでちょっと弄ってみました。


Pogoplugをソフトだけで実現する。Pogoplugソフトウェア。

Pogoplugは元々はハードウェアデバイスがあって、平たく言えばNASアダプタみたいな物です。

Pogoplug POGO-E02 ピンク

Pogoplug POGO-E02 ピンク

USBポートにUSB-HDDをつないで、後はLANにつなぐだけで簡単にNASに出来てしまう物みたいです。
こいつがすごいのは、無料のPogoplugアカウントを取得してつかうと、このPogoplugに繋いだHDDを家庭内LANだけでなく、屋外からでも普通に使える点。

Windows、MacだけでなくiOSやAndroid用のクライアントツールもあるので、これを使うと屋外から自宅のPogoplug内の音楽やファイルをアクセスできる、いわば「自分専用のクラウドドライブを持つ」ことが出来ると言う代物です。

pogoplug自体は気になっていたんですけど、ハード買うのもなぁ・・・、と思っていたらこのpogoplugの機能をソフトウェア化した物が出ました。

WindowsやMacなどの既存環境にインストールするだけで、そのPC自体を疑似pogoplugに出来てしまう。なおかつ、多少の制限はあるけど無料で使える!ってのが大きかったので、早速ダウンロードしてみました。

で、せっかくなので、今ファイルサーバに使っているWindowsHomeServerのEX490に入れてみることにしました。



EX490のWindowsHomeServerは実態としてはWindowsServer2003相当なのでXPとかあの辺向けのソフトは大体入ります。

ただ、普通に入っているWHSコンソールではWHS用にカスタマイズされたアドインしかインストールできません。しかも、私の使っているEX490にはビデオ出力の端子がないので直接EX490を操作することは出来ません。従って、これらのソフトをインストールするにはリモートデスクトップを使います。


最近のWindowsには標準で入っている「リモートデスクトップ接続」を使用して接続する必要があります。リモートデスクトップでEX490のホスト名を設定して接続するとWHSのログイン画面が表示されます。

WHSの初期設定時に登録した管理者権限アカウントをAdmnistratorとしてアカウント名とパスワードを入れましょう。(Windowsと共有しているユーザーアカウントではないので注意)

Pogoplug社のサイトからソフトウェア版のPogoplugを落として、EX490の適当なフォルダに入れましょう。

リモートデスクトップでEX490上のエクスプローラを開くとインストーラファイルを確認できます。

これを、そのままダブルクリックしてインストーラを起動。

あとは普通にインストールするだけですね。

インストールが完了して、Pogoplugのソフトウェアを起動するとタスクバーに常駐します。
このアイコン上で左クリックして「Pogoplug環境設定を開く」を選択します。

ここでリモートネットワーク上に公開するフォルダを指定できます。
WHSの場合であれば、Sharesのフォルダを指定すればWHSと同じイメージで使うことが出来ます。



ここまで出来れば、後は他のマシンにPogoplugのクライアントを入れてアカウントを統一すればWHSの中身にどこからでもアクセスできるようになります。

PCで繋いじゃうとただのNASとあまり区別がつかないので、今回はiPhoneで試してみます。
iPhone用Pogoplugクライアント

iPhoneiPod touchに入れて設定するとこんな画面が出ます。

音楽や写真、ビデオと言う表示は実際の共有フォルダではなくてPogoplug自体が共有フォルダ内にある音楽ファイルや写真ファイルなどを勝手にメタ情報に基づいて整理しているようです。共有フォルダの構造のままアクセスしたい場合は「My Drives」を選択するとWHS上のフォルダ構造のままアクセスできます。


例えば「音楽」を選んでみると、こんな感じでEX490内の音楽ファイルを表示出来ます。

このまま、ファイルを選択すれば再生も出来ます。Pogoplugなので、必ずしも家庭内でなくても屋外でもリモートで音楽聞けます

これ、特に音楽ファイルを大量に持っている人にとっては重要で、iPhoneとかの16GBや32GBでは入り切れないほど音楽ファイルを持っている人だと、iPhone内に全部の曲を入れておけない・あの曲を聴きたいのにiPhone内に同期とるのを忘れた!っていうこともあるでしょう。

でもPogoplugを使えば自宅サーバ内に音楽ファイルを入れておけば、出先だろうが何だろうがいつでも自宅のサーバ上から音楽聴けます。

感覚的にはiPhoneiPod touchの容量が無限に増えた感じですね。これは一度使ってみると結構やみつきになります。

ちなみに、音楽ファイルは無料のpogoplugソフトウェアでもストリーム再生できるようですが、動画をストリーミングするには有償のライセンスが必要らしいです。ただ、まぁ動画はおそらくリモートの3G回線じゃまともに再生できなさそうなので自分は音楽だけで良いので無料ライセンスのままで続けます。

※ごめんなさい、音楽も有償オプションじゃないとダメみたいです。ちょっとがっかり。



あと、もう一つ面白いのが動画、写真、音楽以外のファイルでもアクセスしてiPhone上に対応ソフトがあれば「Open in」の機能を使って別のソフトに処理を引き渡すことも出来ます。


試しにJコミからダウンロードした「ラブひな」のpdfを読み込ませてみます。

MyDrives経由でラブひなのpdfを読み込んでみます。

ダウンロードした後に、このファイルをオープンするソフトを選択できます。
今の私の環境であればGoodReaderとかComicGlassに処理を引き渡すことが出来ます。

試しにComicGlassに転送してみましょう。
ComicGlass

普通に転送できました。

もちろん閲覧も可能。


これで、WHSサーバにいろいろ入れておけばiPhoneiPod Touch(もちろんAndroidでも良いけど)で外出先からいつでも自宅のサーバからファイルを持ってこられるようになったのでかなり便利です。

EX490に限らずWHS持っている人なら試してみては?お勧めです。