Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

NHK 技研公開2011

あなたに伝えたい、デジタル放送の未来 技研公開2011

NHKの放送技術研究所で開催された技研公開2011のイベントに行ってきました。

生憎の雨でしたが世田谷まで行ってきました。
天気の割には盛況で大変混雑してました。



目玉はやはり先日発表されたスーパーハイビジョン(4Kx2K)の直視型液晶モニタの公開ですね、

シャープとの共同開発で制作されたモニタは85型。大きさもさることながらやはり圧倒的な解像度で、パッと見写真が映っているようにも見えたりします。

ただ、これは映っている映像にもよるけど画面が綺麗すぎて、却ってカメラとかレンズとかのアラが見えてしまう。

丁度ハイエンドオーディオでCDを聴くと録音のアラが見えてしまうのと似たような感じ。

あと、確かに猛烈に綺麗ではあるんだけど。アナログのSD映像→デジタルのHD映像に変わったときのような根本的な進化ではなくて、基本的には今の延長上にあるので、正直。

「あ、綺麗だな・・・・ふーん・・・」


位の感覚でしか無く、初めてHD映像を見たときのような衝撃は感じなかった。
というか、ここまでの綺麗な映像は家庭には必要ないんじゃないかな、とも思った。

技術研究だから、商用ベースに乗るかどうかはあまり関係ないのかもしれないけど、正直ここまでのクオリティは一般人は求めていないと思う。




そのほかの展示としてはそれこそいろいろなジャンルがあって、とても1〜2時間では回りきれないほどの多種多様な研究発表がありました。



スーパーハイビジョンと並んでもう一つ大きなトピックだったのはやはり「放送と通信の融合」という部分があった。



中でも目玉だったのはHybridCast。これはテレビやSTB、タブレット端末などで情報をやりとるための共通規格でテレビ番組と視聴者、そして端末同士を有機的につなぐネットワークのようなものらしいです。


例えば、同じ番組を見ている人をリスト化してお互いに感想や意見を言い合ったり。放送局のVODサービスと連動させて、自分の好みの番組やそれに近い映像をデータベースの中から検索できたり、と様々な実験的なサービスが紹介されていた。

まだまだ構想段階と言うことで、実際には家電メーカーなどがHybridcastのシステムをテレビなどに組み込まないと実現出来ないので少し先の話です。


ただ、ただね。この手の放送/通信の連携って既にNHKが主導するまでもなくいくつか実現している物もある。例えば同じ番組を見ている人と意見を交わすなんて言うのは、既にPS3のtorneを使えばLive機能で実現できているわけで。他にも形こそ違えど似たようなシステムやサービスは既に存在したりする。


NHKは自社の研究開発で放送局側が主導権を握った状態で放送/通信の融合を進めたいと思っているのかもしれないが、既に通信(インターネット)側ではとっくに先に進んでいて、次々と新しい動画やコンテンツを取り込んだサービスが産まれていってる。



NHKとしてもプライドがあるのかもしれないがこれらの既存サービスとの提携、融合をもっと積極的にやるべきじゃないかなぁ。とも思ったり。


何にしろ、NHKが様々な基礎研究をしていてとても興味深かったです。
また来年も行ってみたいな。今度はたっぷり時間をかけてゆっくり見たい。