フジロックを超えた?DS-10お誕生会!
ニンテンドーDSをシンセサイザ+リズムマシンに変えるソフトKORG DS-10
- 出版社/メーカー: AQインタラクティブ
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: Video Game
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ただのゲーム機にすぎなかったニンテンドーDSを無限のサウンドを生み出す魔法のマシンに変える。
そんなDS-10が発売されたのが2008年7月24日。
正確に言うと発売前からイベントで試作版とかを見ていたの1年以上経つのですが、正式発売から1年を経てめでたく1周年ってことで昨日7月25日。DS-10誕生会が開催された。
自分自身はDS-10を買ったものの何となく使いこなせずにほったらかしにしているが、DS-10関連のイベントは都合がつく限りなるべく行くことにしている。
DS-10そのものの魅力もさることながら、やはりなんと言っても製作者の一人佐野電磁さんのそこぬけに明るいキャラクターとDS-10を本当に愛しているその姿勢が毎回面白いから、ってのもある。
今回のDS-10誕生会もほんっっっっっっっっっっっっとに面白かった!!終始笑いっぱなしでした。
内容も盛りだくさんすぎてお腹いっぱいと言うくらい。
- DG-10
最初は佐野氏曰く「アラフォーのおっさんの妄想を現実化させた」というもの
DG-10
三人の電子アイドル、「VCO」「VCF」「VCA」によるDS-10サウンドをベースにした歌うユニット・・・・
って言っても実態はアイドル声優ユニットらしいんだけどね。
会場には声優の固定ファンとおぼしき連中が大挙。序盤は異常な雰囲気でした。
「アメフリカエル」と
「ハイスクールララバイ」を
プレイ。まぁまぁ良かったんですが、固定ファンがステージ前を占拠していたので全然見えませんでしたorz...
DG-10が終了したら固定ファンはあっという間に退場。たかだか10分くらいのライブだったんだけど、あれで満足だったのかねぇ?
この後はうってかわってDS-10を使った名プレーヤー達のライブ!
ちょっとあまりにも参加者が多すぎたので、特に印象的だった人を何人かピックアップ。
ビジュアル的には一番ショッキングだったのがこのCardiac Tranceさん。女性なんですが、意図的にやっていると思われる濃い化粧に綺麗に整えられたショートカット、肩パット入りのパッツリとした衣装が、80年代のテクノカットブームのファッションを思い起こさせます。
サウンドはDS-10を1台のみ使ったサウンドながら強烈にキャッチーなトランスでした。ビジュアル的なクールさに反した熱いサウンドでそのギャップがたまらん。
つい先日まで米国にいて、最近日本に戻ってきて今就職活動中とかw
- DSi to Orchestra
二人組のユニット。ニンテンドーDSi2台だけでなく、ウクレレとキーボードmicro KORG XLを使ったセッション。
テクノだけではない、南国風な雰囲気を醸し出したサウンドが魅力的でした。
DS-10と携帯電話、そしてマイクパフォーマンスを組み合わせた異色プレイ。
演奏は何と懐かしのKRAFTWERKの「Pocket Calculator」「DENTAKU」(The Mix Version)。
DS-10でメインメロを、そして携帯ではGospleyさん自作のFlashアプリを使って、電卓押したときの効果音(ぴ、ぽ、ぴろろろーん、ってあれ)を実際に再現するという素晴らしいもの。実際に携帯のキーを押すと位置に合わせて音がします。
オリジナルのクラフトワークのライブがこれ。
これのバックの映像がそのまま再現されてます。凄かった。
しかもマイクパフォーマンスでは
「ボクハオンガッカ、ディーエス、カタテニ・・・・」
ですよ!クラフトワーク好きにはたまりませんでした!
DS-10の可能性の広がりの一つとして、子供への広がりがある。佐野さんの説明によれば、ある時佐野さん宛に「神奈川県こども会」というところから問い合わせがあり、こども会のイベントでDS-10を使った音楽作成のイベントをしたいので佐野さんにも参加して欲しい。
と言う話だったらしい。普段は子供と遠足したり、踊りを踊ったりっていうこども会らしいんですが、一転DS-10で音楽を作ってみようと言うイベントがつい先日実施されたそうで、子供には大好評だったとか。
そして、そんなこども会でいつもパフォーマンスをやっているのがこの「がりばぁとこびっつ」。
今回はいつも子供向けにやっているパフォーマンスを「大きいおともだち」向けにやってくれるってことで、バルーンパフォーマンスとか(^^;;
いやぁ、DS-10は子供の世界にも広がっているんですね。
- DS-10 1周年記念、ハッピーバースデーの合奏と記念ケーキのお披露目
今回、来場者の課題となっていたのが「自分のDS-10でハッピーバースデーの曲を打ち込んでくること」。
私もあまりDS-10を使いこなしていないけど前日大急ぎで20分程度で「なんちゃってハッピーバースデー」を打ち込んでおきました。
当日は参加者が多いので、そのままDS-10の生音を鳴らす形で合奏となりました。フロアからはよく聞こえませんでしたが、佐野さん曰く、「ちゃんと合奏になっていた」ってことなので、まぁよしとしましょう。
ハッピーバースデー!!
あとは、DS-10を形取った記念のケーキ。これも出来が良かった。
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開発に携わったKORGの金森さんから解説。新しいDS-10 Plusには
SONGモード実行中のパラメータ変更が可能に
SONGモードでのトラックミュートプログラムが可能に
これで生演奏ライブがかなり楽になること間違いなし。
そして、DSiを使用したときのみに可能になる「Dual DS-10」モード。
DS-10の機能を丸々2台組み合わせて、最大でアナログシンセ4台、ドラムパート8台分の計12トラックシーケンサになるってこと。
見た目、単純にDS-10を二つにしただけ、のように見えるけど、曰く
「開発は死ぬほど大変だった」
そうで・・・・(^^;;
正直DS-10Plus発表時は
どうしよっかなぁ・・・やめておこうかなぁ・・・・
と思ったんですが、やはり金森さんの解説を聞いて欲しくなりました。
しょうがない、DSiごと買うか・・・・orz....
今回の一番の衝撃!!
今回文句なしのナンバーワン!
佐野さんの「怖音さん!!」との紹介で出てきたのは、どう見てもDS-10のイベントには不釣り合いなスーツ姿の白髪交じりのおじさん。
しかし手にはDJミキサとそれに固定された2台のDS。
一体、こんな見た目50近いおじさんがどんな曲をプレイするのか、と思っていたら・・・・
ドギャギャギャギャ、ズンズカズンズカ!!
何とびっくり!!!!見た目と正反対な驚異的なBPM180オーバーのガバですよ!!まさに今回の全出演者中、圧倒的にハードなナンバーでした。
すげーーーーー!すげーーーーー!凄すぎる!!
見た目おっさんなのに何なのこのガバ!!
プレイ後のインタビューによれば、本業は何と京都で西陣織を販売している方とか・・・
すごい、凄すぎるぜ、このおっさん。
子供からおっさんまで、なんて幅広い人に受け入れられているんだ!DS-10。
- 松前公高
DS-10プレイヤーのスペシャルライブ終了後は、ゲームや映画などのサウンドトラックで有名な松前さんによるライブ。
松前さん曰く
「自分はDS-10よう使われんので、自分の手持ちの楽器でプレイします」
と言っておもむろにセットアップ始めました。
おおおおおおおお!すげーーー、手前にあるのはDS-10の元になったKORG MS-10の兄貴分に当たるMS-20。
そして背後に高く積み上げられたのは音源モジュールのMS-50とアナログシーケンサのSQ-10。なんともレガシーなKORG楽器のオンパレード。
そして、松前さんはこれらの楽器を駆使して3曲を演奏。
DS-10も凄かったけどやはりほんまもんのアナログシンセの音は図太い!凄かった。
途中で佐野さんも言っていましたが、
今回のイベントのラインナップの幅広さは間違いなくフジロックを超えている!!
子供からおじさん、おばさん、ご老人まで、様々な層に受け入れられ、童謡からガバまで何でもこなせる素晴らしい音楽ツールとしてますます可能性が広がっている、と感じました。
DS-10 Plusも楽しみです。
今回のイベントはほんっっとに面白かった。