Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

 Android搭載(変態)デジカメ、DMC-CM10をゲットしてみた

知ってる人は知っている、知らない人には全然知られてないPanasonicLUMIX DMC-CM10をゲットしてみました。

 

panasonic.jp

f:id:rxjun:20160713231246j:plain

f:id:rxjun:20160720225033j:plain

一体これは何物なのか?

どっちも正しい。カメラ部として見ると

  • 1インチ2100万画素CMOSセンサーを搭載
  • 28mm F2.8 単焦点 LEICA DC ELMARIT レンズ
  • LUMIX デジカメで実績のあるヴィーナスエンジン搭載
  • JPGだけでなくRAWでも写真データを残せる

スマホ部として見ると

  • Snapdragon 801 2.3GHz Quad Core CPU搭載
  • Android 5 (Lolipop)搭載
  • LTE/3G/2G 通信対応(Micro SIM) 通話は非対応
  • ROM 16GB /RAM 2GB

の機能となっている所謂Android搭載デジカメ。

 

え?それって単にスマホのカメラが良い奴って感じ?

概ね合ってるけどちょっと違う。

 

装置側面に有る「CAMERA」スイッチ

f:id:rxjun:20160720231710j:plain

これをスライドさせると、いつでもデジカメがすぐに立ち上がる。

感覚的にはコンデジの電源ボタンに近いイメージ。

 

Androidスマホみたいに認証プロセスを立ち上げること無く問答無用でカメラが使える。

というのも、デジカメ部分はあくまでもパナのLUMIXデジカメでお馴染みのヴィーナスエンジンで動いているそうで実態としてはAndroid上でヴィーナスエンジンがオーバーレイで動いているように見える。

 

つまり、スマホのカメラの出来が良い奴」ではなく「デジカメにAndroidが乗っかってる」と言った方が良い。

 

で、何が良いの?

カメラとして当たり前の設定が出来るので、絞り優先モード(A)やシャッター速度優先モード(S)、マニュアルで設定を追い込むモードなどのデジカメでお馴染みのモードダイヤルが使用可能。

f:id:rxjun:20160720232519j:plain

 

カメラ部分の設定もごく当たり前のデジカメ相当の設定が出来ます。

f:id:rxjun:20160720232540j:plain

この辺はコンデジそのものの作り。

 

 

面白いのは、スマホ部の作り。標準でインストールされている「LUMIXギャラリー」アプリ。

普通に、撮影した写真を眺める事も出来ますが・・・・

この画面をロングタップすると・・・・

f:id:rxjun:20160720233106j:plain

 

こんな感じで画面の四方にサブメニューが表示される。この四方に様々なアクションを仕込むことでギャラリーアプリから手軽に写真をSNSクラウドストレージに移動できる。

f:id:rxjun:20160720233112j:plain

この例ではGoogleドライブやInstagramに投稿する様になっているけど、設定で変更することも可能。一般的なAndroidのギャラリーアプリでも他のサービスへの写真ファイルの連携自体は出来るけど、どうしても2ステップ以上かかることが多いが、これなら完全に指一本で1ステップで実現できる!素晴らしい。

 

正直、今まで使ってきたPanasonic製品って皆GUIがイマイチであまり好きでは無かったが、これのGUIは良い意味でPanasonicらしくなくてクール!

特にInstagramのヘビーユーザーなんかだと、このデジカメで撮った画像を1アクションでInstagramに投稿できるので、実は結構キラーアイテムなんじゃ無いかと。

 

 

で、カメラとしての実力は?

DMC-CM10に搭載されている1インチCMOSセンサーは、コンデジでも採用の少ない大型センサー。

勿論、ミラーレスや一眼レフに使われるセンサーと比べれば小さいけど、一般的なスマホから比べれば2倍〜3倍以上大きい。

 

センサーが大きくなればそれだけ描写力にも余裕が出る。

f:id:rxjun:20160714200137j:plain

f:id:rxjun:20160718121702j:plain

一眼ほどではないが、少なくともその辺のスマホ内蔵のカメラとは次元の違う写真が撮れるので色々と面白い。

 

難点が無いわけではない。レンズが28mm単焦点で光学ズーム無しなので画角が限られる。一応デジタル4倍ズームは使えるが、デジタルズームなのでどうしても画質が犠牲になる。光学ズームを入れると厚みが増してしまうので妥協点かもしれません。

 

換算28mmと言う画角自体は、スナップには使いやすい画角なので使い勝手は良いです。

ただ、どうしても広角気味なので、広い空間を取ろうとすると構図をちゃんと選ばないとつまらない画になってしまいがちなので気をつけた方が良い。

 

あと、これも本体サイズを抑えるための犠牲と言っても良いけど、フラッシュが簡易的なLEDしかないので、暗い空間での撮影ではどうしても光量が足りなくなる。

 

スマホとしての実力は?

CPU自体はさすがに最新とは言えないが1〜1.5世代くらい古いだけなので、1年位前のスマホ最上位クラスと同等の性能だと考えれば充分すぎる性能。

一つ言っておくとCM10はSIMフリーでは有るが、通話機能が無いので普段使いのスマホの完全な代替にはならない。(一応限定発売のDMC-CM1には通話機能がある)

MVNOなどの格安SIMをデータ専用プランで運用するのが良い。

因みに私はIIJmioのデータプランで使ってます。(SMSは対応しているのでその気になればLINEも使えます)

 

www.iijmio.jp

 

もう一点注意が必要なのが、CM10の対応バンド。

 

4G(LTE) サポートバンド:FDD Band1、3、4、5、7、8、20
カテゴリー:4
3G(WCDMA) サポートバンド:FDD Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅷ
HSDPA カテゴリー:24
HSUPA カテゴリー:6
2G(GSM) サポートバンド:850、900、1800、1900
GPRS/EGPRS:Class10

docomoで最も対応エリアが広いLTE 800MHz帯のBand19(いわゆるプラチナバンド)には対応しない。3Gも同様でいわば「おいしいバンドが使えない」。

 

ぶっちゃけ都市部で使う分には殆ど困らないが田舎だと結構圏外になる

先日の福島ツーにCM10を持って行ったが、福島の山の中では他のdocomoユーザーがバリバリ繋がるのにCM10は軒並み圏外。本当は日本の事情に合わせた対応バンドにして欲しかったけど、まあ仕方ないかな。

 

あとバッテリの持ち・・・

他の方のレビューを見ていると「バッテリが持たないのが残念」「あっというまにバッテリ無くなる」等バッテリ関連の不満が多いですが、自分的にはまぁ許容範囲かな、と思います。

満充電で1日ほったらかしで夜見ると半分くらい。写真を適当に撮ってると一日で大体残り1/3位になります。

ヘビーに撮ったり、スマホとして長時間触ったりしていると一日持たない感じですが、その場合はモバイルバッテリで適宜充電できるようにした方が良いかも。

 

どうやって使えば良い?

実際にCM10を持ち歩いてみて色々使ってみて何となく使いどころが分かってきました。

  • 並のスマホよりは全然良い画が撮れる
  • 一眼やミラーレスよりは断然小さい/薄い
  • コンデジと違って自分自身で通信できる

と言う事でスマホともレンズ交換式カメラともコンデジとも違う独自の立ち位置にあるこのデバイス

 

あちこち気軽に持ち歩いて、バシバシ撮って、その場でホイホイネットに写真を上げる。

 

多分、そんな使い方が一番似合ってる。

 

安心して使うために・・・

CM10のデフォルトだとレンズ部が剥き出しなので、汚れたり傷ついたりすると折角のLEICAレンズがヤバいので、一応保護を考えました。

 

Panasonic Lumix CM1専用レンズフード

Panasonic Lumix CM1専用レンズフード

 

 

  

f:id:rxjun:20160716155922j:plain

少し分厚くなりますが、許容範囲。

これで多少の埃や汚れでも安心。

 

総括

DMC-CM10、

  • 写真好きだけどでかいカメラは持ち歩きたくない
  • 撮った写真をすぐにネットで共有したい
  • よく分からんけど変態ガジェットが好き

そんな人にはお勧めです。実はあまり人気が無いのか最近値崩れが激しいので買うなら今です!www