沖縄の事件に見る集団心理の恐怖
少し時間が経ってしまったが、沖縄で米国の元海兵隊の軍属の男が日本人の女性を殺害、死体遺棄した事件。
確かに痛ましい事件ではあるし、絶対に許されない事ではある。
ただ、その事件を受けてこんな事が起きていたらしい。
マスコミも当然のこととして扱ってるけど、ちょっと待ってちょっと待って。それっておかしくない?
個別の事件の話と米軍の基地撤去の話って全然別でしょ?
あくまでもこれは個別の事件であって、これが米軍の基地問題と関わるのはおかしい話だと思いませんか?
もし、この事件の犯人が米国人じゃなくて日本人だった場合でもこう言う扱いになった?
勿論、沖縄の基地の問題については根深い問題があり、それには賛否両論あるとは思うけど、その話とこの個別の事件の問題を絡めるのはどうかと思う。
もしこの流れを肯定するのであれば、米国の大統領選の共和党候補の一人であるドナルド・トランプが
「テロを起こすからイスラム教徒は入国禁止だ」
「治安が悪化するからメキシコ人は追い出せ」
みたいな暴言を続けることを決して笑うことは出来ない。
こと、ある組織や種族の一部の問題をあたかも全体の問題のように誤った誘導をして、排他的な主張を正当化する。
これはかつて多くの国が辿ってきた歴史上の誤った道のりだと思う。
沖縄の基地問題、安全保障の問題は当然それはそれとして議論は必要だとは思うけど、その話しと今回の事件の話を結びつけるのは非常に誤った誘導で危険であると思う。
そこだけは敢えて主張したい。