パシフィック・リム
もう一週間くらい前になりますが「パシフィック・リム」観てきました。
結論から言うと、メチャクチャ楽しめた。
実は観る前はとんでもない駄作なんじゃないか?と思って半ば恐い物見たさ的な感じでいたのですが良い意味で期待を裏切られました。
物語は深海に突然現れた「次元の裂け目」から突然「怪獣」(英語でもちゃんと「KAIJU」となっていた)が現れ、人類を無差別に襲う事象が発生。
人類はこの怪獣に対抗するために、人型巨大ロボット「イェーガー」を開発し、怪獣と対抗するが、次々と現れる怪獣は次第に強力になっていく・・・
と言うのが主な設定。
そもそも「巨大人型ロボットに人間が乗り込んで怪獣と戦う」と言うシチュエーション自体がハリウッドでは極めて異例、と言うよりはむしろ日本の特撮、アニメがお家芸としてきたものだった。
人型ロボット兵器という発想自体が米国ではあまり馴染みがなかったらしく、アニメのガンダムとかも米国ではあまり受け入れられなかった。
ただ、昨今では日本の戦隊物を米国向けにアレンジした「POWER RANGER」シリーズや何よりも大きいのが「トランスフォーマー」の映画版の大ヒットの影響もあってか、「人型巨大ロボ」と言うのが徐々に受け入れられるようになってきたみたい。
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映画自体、観ていると日本のアニメや特撮に強く影響を受けたと思われるシチュエーションが多くて、思わずハリウッド映画だということを忘れてしまうほど。
- イェーガーの操縦は肉体的、精神的負担が大きく二人以上で操作する
- イェーガーを操縦できるのは、ドリフトと呼ばれる精神同調に適合できる選ばれた者のみ。操縦者は事実上のヒーロー
- イェーガーの操縦方法は肉体の動きのトレース、何故か受けたダメージも一部フィードバック有り
- 世界各国が威信を賭けて独自にイェーガーを開発
- 怪獣は次元の裂け目からあらわれ人間を襲う
なんかどこかで見たような設定ばかりでニヤニヤしてしまいます。
人間を襲う怪獣はとにかく巨大で凶暴、倒しても倒しても新たな敵が現れその都度強くなっていく。
いやぁ、色々と燃える展開じゃないですか!
しかも、中盤で電気ショックによる攻撃を行う怪獣によって、最新式のイェーガーが軒並みショートさせられ、動作しなくなった際にただ一台、主人公の操る「ジプシー・デンジャー」だけが旧式であったために原子力エンジンで動作するため、影響を受けずに動けた、とか
まんま、ジャイアントロボの展開やん!!
と劇場で一人興奮してましたww
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キャストの中では、菊地凛子がメインヒロイン(森マコ)として登場しています。
序盤では結構ストーリーに絡み、主役とも近い関係になって「おっ!」と思ったのですが、終盤に行けば行くほど画面には映ってるのに殆どセリフがないお人形さん状態になってしまったのが残念です。
そういえば、「インセプション」での渡辺謙も序盤ではあれだけ目立っていたのに、終盤でのまるで空気のような扱いにちょっぴり幻滅したものです。
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ハリウッドでのアジア人俳優の扱いはまだまだ不遇なものがありますねぇ。
ちなみに、森マコの回想シーンで彼女の幼少期を演じているのがあの芦田愛菜ちゃんです。
一応「芦田愛菜ハリウッドデビュー!」って大々的に宣伝しているみたいだけど。
うーん・・・・まぁ・・・・ねぇwww
ハリウッド映画らしく、強引というか無茶苦茶なご都合主義満載の部分は否定できませんが、日本の特撮、ロボットアニメが好きな人であればこの映画に「熱さ」を感じることは出来るはず。
感動とか泣ける部分は殆どありませんが、とにかくど派手な映像でスッキリしたい!と言う人には文句なくオススメです!