Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

小型タブレット競争時代の幕開け

米国からやや遅れて日本でもようやく小型タブレット競争が本格化しそう。



Google自ら自社ブランド(製造はASUSだけど)でリリースするNexus7が米国から遅れること数ヶ月、ようやく日本でも販売に。
Google Nexus 7

  • 7インチ 1024x768 IPS液晶ディスプレイ
  • クアッドコアTegra3プロセッサ
  • メモリ16GB(噂では32GBモデルが出るという話もあるけど)
  • SDカードスロット無し
  • 背面カメラ無し
  • Android 4.1
  • 3G非対応(WiFiモデルのみ)

最近巷に増えてきた7インチクラスのタブレットの中では飛び抜けてどこが凄いと言うスペックでは無いけどなんと言っても定価ベースで19,800円と言う価格が衝撃的。

東芝の7.7インチ有機ELタブレット Regza Tablet AT570が32GBで売価40,000円〜50,000円ほど

キングソフトのedenTabが29,800円

Lenovo旧モデルIdeapad A1が16GB版で26,800円

等と考えると、ぶっちゃけGoogle謹製ブランド品で2万円切ってきたのは他のAndroidタブレットを扱っているメーカーにとっては脅威でしょうねぇ



そして先週発表されたAppleiPad mini
iPad mini

  • 7.9インチ 1024x768インチ IPS液晶ディスプレイ
  • デュアルコア A5チップ
  • メモリ16/32/64GB
  • SDカードスロット無し
  • iOS 6
  • WiFiモデル、3G/LTEモデル

iPad2のスペックを殆どそのままにサイズだけを小さくした感じ。
価格はNexus 7と比べるとやや高めで、16GBで28,800円〜64GB 44,800円(WiFiモデル)。

値段は高いけどやはりiOSの豊富なアプリケーションやAndroidとは一線を画す操作性でこちらも人気が出ることは必至。






そして、そのiPad miniが発表されたまさにその日、唐突にAmazonがKindleの日本での発売を発表。
Kindleストア

Kindle Paperwhite

  • 6インチ 1024x768? 電子ペーパー
  • CPU ?
  • SDカードスロット無し
  • メモリ2GB
  • WiFiモデル、3Gモデル(3Gは無料!)

Kindle Fire HD

  • 7インチ 1280x800 LCD
  • デュアルコア OMAP4460
  • SDカードスロット無し
  • メモリ16GB/32GB
  • 専用OS(Androidカスタマイズ)

米国でKindleの端末とKindleストアが始まって早5年、ようやく日本にもKindleが来ました。
端末の発売に先駆けて、既に日本版Kindleストアも始まっており、iOSやAndroidKindleアプリを使えば既にKindleストアのコンテンツを購入して読むことも出来るようになっています。

Kindle端末自体はNexus7よりも更に安く、Kindle Fire HDでも15,800円〜19,800円。
電子ペーパー端末のKindle Paperwhiteは8,480円!!

とにかく安い。



GoogleApple、Amazonと世界の(と言うか米国ですな)大手メディア端末が相次いで日本でも発売されることになり、一気にこの辺の市場も活気づきそう・・・・

これらの3社に共通して言えるのは、ハードだけで無く、ソフト、サービス全体で一つの価値を生み出していること。

Googleは元々自社ではハードウェア開発を持たないけど、他社(Nexus7であればASUS)とうまく提携して自社のブランドとしてNexusシリーズをリリースし、Google自身のサービスであるGmailGoogleマップ、更にAndroidのアプリと高度に連携できている。

Appleはこの3社の中では唯一以前からハードもソフトも手がけていて、コンテンツ配信のプラットフォームとしてもiTunesが世界的に一定の人気を得ているところからやはりプラットフォーム全体としてのサービスの完成度は他2社よりも一歩ぬきんでている感じはある。


そして、Amazonは3社の中でも一番割り切っていて「端末の売り上げで利益を出すつもりは無い」と言い切っており、Kindleストアでコンテンツを買って貰うための入り口にさえなれば良いからKindle端末自体はびっくりするほど安い。



三者三様で独自の切り口でそれぞれ一定の支持を得ている訳ですが、残念ながらこの争いの中で全く存在感を出せない日本の電子機器メーカー。




単純に技術力だけで言えばiPadKindleに相当する製品を開発する力はいくらでも日本にはあるし、実際に過去にも日本メーカーは色々なタブレット製品をリリースしてきたけど・・・・・


やはり、どうしても「製品出したら終わり」的な物が多く、その製品を使ったサービスやプラットフォーム全体としての「体験」に結びつく物が無かった。


だから所詮は一部のガジェットマニアだけにしか売れずに大量のモバイルデバイスの死屍累々が生み出されてきた。

死屍累々
PanasonicのΣBook

SHARPのガラパゴス

SONY CLIE

SHARP Linux Zaurus

やはり、「技術力だけではビジネスはやっていけない」ってことなんでしょうねぇ。


もっと、商魂たくましいと言うか、サービス全体を見つめたマーケティング能力が日本人には無いのかねぇ・・・





楽天のkoboもあんな事になっちゃったし・・・・・