残念な人の思考法
- 作者: 山崎将志
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 新書
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このタイトルに若干嘘があるように思う。
「残念な人」の失敗例などを取り上げているように見えるが、実態は逆で「残念な人」にならないための思考法を取り上げている本ともいえる。
やや散文的でまとまりのない内容な点は気になるけど所々これは、と思う点もある。
- 物事が便利になることで思考が停止し、何故そうなるのか?どういう仕組みで動くのか?を考えなくなる。
- 労働力を投入すること=仕事をすること、ではない。効率よく労働することを考えよ。普通の人ががんばれば実現できる仕組みを考えよ。
- いくらモノがよくても、売れるべきところで売らなければ意味がない
- 賢い話し方が出来る人はPREP法を用いる。結論を示し(Point)理由を述べ(Reason)具体例を述べて相手を納得に導き(Example)再度結論を示す(Point)
- 問題に集中するな、機会に集中しろ。一億円あったらやらないことはやらなくていいこと。
- 高いパフォーマンスを上げる人は以下の特徴を持っている
(1)具体的である
(2)過去形で話をしている
(3)後悔やポリシーではなく実際に行ったことを述べている
(4)自分自身がとった行動を詳細に語ることが出来る
(5)主語が必ず「私」になっている
- 「やりたいこと」は「やりたくないこと」を明確にすることで見えてくる
- 行動を変革するためにはSMARTが必要である
(1)Specific(具体的であること)
(2)Measurable(測定可能であること)
(3)Agreed(納得していること)
(4)Realistic(現実的であること)
(5)Timely(今やるべきことであること)
要は、物事の重要性がどこにあるのか、今なすべきことは何なのか、優先順位はなんなのかを常に考えることと言うことだと認識した。
学ぶべき所もあったけど、個人的には著者の「ビジネス第一主義」な冷徹な感じが少し気になるというか鼻につく感じがあった。若干読後感の悪い本。