Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

地震に思うセカンドソースの重要さ

今回の大震災で被災され犠牲になった方のご冥福をお祈りすると共に、少しでも早く復興できることを心より祈っています。
私みたいなちっぽけな人間では何も動かせないけど、少しでも力になれることがあれば協力します。

今回の震災で感じたことは直接的な被害もさることながら関東から東北にかけてあった数々の工場などの被災によって様々な方面に影響が出たこと。

千葉にある丸善石油化学の印刷用インキ原料の製造工場が地震発生直後の石油コンビナート火災によって稼働できない状態になっている、と言うもの。

日本の書籍や雑誌などの印刷に使用するインキはほぼこの丸善石油化学が一社で供給しているものだそうで、事実上インキ製造が出来ない状態になっていることから書籍類の製造、出荷にも今後影響出てくる可能性もあるそうで。

他には、AppleiPad2。日本でも3/25に予定されていた発売が延期されてしまったが海外では発売されている。
iPad2自体はAppleがデザイン・設計を行い、製造は中国などで行っているが、基礎となる部品は多くが日本製だったそうで。それらの部品製造工場なども震災で被害を受け操業の停止などが発生しiPad2自体の製造にも影響が出る場合があるとか。

他にも自動車製造などでも基幹部品の供給が止まり全世界的に影響が出ているという情報もある。

もちろん日本の高い技術力でこれらの製品の基礎を支えていると言うのは喜ばしいことではあるけど、こういった災害であるとかあるいは何らかの理由での倒産、資金繰りの悪化などで操業が出来なくなった場合に、単なる一工場の問題ではなく下流となる様々な製品やサービスに甚大な影響が出てしまう場合もある。


本来、ちゃんとリスクマネジメントをするのであれば、こういった部品供給は唯一無二なユニーク部品に頼るのではなく、出来るだけ汎用的なパーツで極力モジュール化すべきだと思う。
そして、何らかの理由でパーツ供給に問題が起きても言いようにセカンドソース(2番目の選択肢)を常に持つべきなのだ。




特に日本人に多い傾向なのだが製品やインフラは「絶対に壊れないものであるべき」と言う意識が強すぎるんだけど、はっきり言うと「絶対に壊れないものなんて絶対にない」と言っても良い。



言い方は悪いけど今回の震災に伴う津波でも「対策のために堤防を作ったが想定を超える津波が来たので決壊してした。」と言うとけしからんという人が居るみたいだけど、絶対に壊れない堤防なんてあり得ない。
100mの津波まで耐えられる堤防を作ったところで200mの津波が絶対に起こらないなんて絶対に言い切れない。

つまり、日本人は「今使えているもの、使えているもの、インフラは絶対に止まらない、壊れない」という変な信仰を捨てる必要がある時期に来ている。


どんな対策をしたって、必ず壊れたり、止まったり、動かなくなったりすることはある。形あるものは必ず壊れる。


要は「それが壊れても、大丈夫なようにセカンドソースや代替手段を必ず用意しておくこと」が必要なんだと思う。


「こわれない」じゃなくて「こわれてもいいんだ」と思うマインドの変化が必要。

なんでもそう。


うん、なんかまとなりがないな・・・・ま、いいや