Re:RXJ Station

RX-JUNのブログです。ガジェット系ニュース、テクノ系音楽、カメラ、バイクの話題、アニメ、英語、本や音楽のレビューなどをだらだらと駄弁ります

自宅PC周りのオーディオ環境を見直し

今まで、自宅のメインPC(自作 core i7)用のサウンド環境としてその昔SOTEC/KENWOODのダブルブランドで売られていたOP-VH7PCを使っていました。

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当時、ソーテック(現在はオンキヨーに吸収されていますが)がKENWOODと提携してソーテックブランドのPCにオーディオに配慮したアンプ、スピーカーをつけてオーディオPCとして発売したのがRD-VH7PC。ところがこれが全然売れずにあっという間に値崩れし、PC本体を取り除いた部分がOP-VH7PCとして分離販売されていました。あまりにも大量に売れ残ったので最終的には1万円程度で投げ売りされていたので、その底値状態の時に買った物です。

売れなかったとはいえオーディオ部分に関してはそこそこの出来。
アンプ部は低音部でA級アンプとして動作する上、スピーカー部(LS-VH7)もそこそこ良い物を使っている。


本物のオーディオマニアから言わせれば全然駄目な代物かもしれないが、正直プアマンズオーディオの入門としては十分過ぎるほどのポテンシャルはあった。何より1万円でこのクオリティならコストパフォーマンスが高すぎる。

そんなこんなでこのOP-VH7PCを10年近くメインPCの音出力に使ってきたんですが最近アンプ部の調子が悪くなり片方のスピーカーから音が出なくなってきた。スピーカー端子を弄るとたまに音が鳴るようになるのでおそらく結線か内部の配線の不良だと思う。
自分でばらして修理しようと思えば出来ないこともないが良い機会だったので、ちょっとオーディオ周りを見直すことにした。

で、新調する辺りで考慮したのが

  • ノイズだらけのPCから出来るだけ直接音は出したくない、PCの外部で単体DACでアナログ化する
  • オーディオはこだわり出すときりがないので無駄に高い物は買わない
  • 出来るだけアンプはデジタル(D級)で

ってことで色々調べた結果たどり着いたのが「USB音源-DAC」+「小型デジタルアンプ」組み合わせ。

結局この2つにしました。

ONKYO SE-U55SX

TOPPING TP-21

SE-U55SXを選んだ要因としては、

  • USB DACとしての評判はそこそこ良い(あくまでも価格帯相応だが)
  • デジタル入力を複数持っているのでデジタル音声複数の入力切り替え機にも使える。
  • 無駄にでかくない

辺りでしょうか。

まともに定価で買うと19,800円する代物ですが、たまたま秋葉原の某ショップで

  • 既に型落ち品である(2010年末にマイナーチェンジのSE-U55SX2がリリースされている)→14,800円に値下げ
  • 箱崩れ品だった→12,800円に値下げ
  • 週末特価→9,800円に値下げ

と大幅に値下げされていた。定価の半額で買えたのだからもうけもの。箱崩れなんて気にしない。



アンプとして選んだTP-21はTOPPING(拓品)と言う中国の怪しいメーカーの小型D級PWMアンプ。
中国ベンダとはいえアンプ部に定評の高いTripathのTA-2021を使っていたりするので、意外と音質の評価も良いらしい。何より、こいつ手の平サイズのアンプだけど10〜20Wクラスの出力持っているし、何よりちゃんとパッシブスピーカー用の端子を持っていることが大きかった。
専ら通販サイトや、ヤフオクでしか見かけない代物なんですが、これも秋葉原の某店で展示してあった物を購入。6,980円。この程度の価格ならまぁ失敗だったとしても諦めがつくレベルwww


スピーカーは今までVH7PCで使ってきたスピーカーユニット(LS-VH7)をそのまま流用。





PC--(USBケーブル)--SE-U55SX(DAC)---(アナログRCA)---TP-21(AMP)--(SPケーブル)---LS-VH7(スピーカー)

と言うつなぎ方で接続してみた。




SE-U55SXのUSBオーディオはWindows7の64bitであるPCでも何の問題もなく認識。


試しにいくつか音楽を鳴らしてみる・・・・








おおぉ・・・・・・・・・・・





スピーカー自体は変えていなくて、DACとアンプ部を変えただけなのに音が全然違う。
正直想像していた以上にいい音が出ている。

RD-VH7PCのアンプも値段を考えれば決して悪いできではないと思うが、価格的にはそれよりもさらに安い中華製のTP-21で聴いた方が遙かに音がクリアに聞こえるし、何よりスピーカーを鳴らしきっている感じがする。


このLS-VH7と言うスピーカー、結構能率の悪いスピーカーらしく、それなりにパワーのあるアンプじゃないと鳴らしきれないらしい。今までのアンプは音質は悪くないがパワーがいまいち不足していたのでスピーカーの能力を生かし切れてなかったようだ。

今回のTP-21を接続して鳴らしてみると、今まで聞こえなかった細かい音や分離が実によく聞こえるようになった。

特に高音部がかなり高いところまで綺麗に出るので非常に伸びのある音が出るようになった。
ただ、難点を言うと少し低音が弱くなったかな。

あと、これはアンプの特性なのかもしれないけど「入ってきた音をそのまま出す」「味付けをしない」D級アンプらしい固めの音なので人によっては好みが分かれるかもしれません。

私はどっちかというとこういうカチカチの固い音が好きなので、好みです。

打ち込み系や電子音の多いサウンドだと驚くほど音がクリアに聞こえてきて、ものすごい効果があります。


逆にアコースティックな曲や、ライブ録音物などだと、少し生楽器やライブ会場が持つ独特の音の柔らかみみたいな物が削ぎ落とされてしまうので、少し音がやせて聞こえてしまうかもしれない。



個人的にはDAC+アンプで2万以下でこれだけの音が出てくるなら正直大満足です。
これでまたPCで音楽を鳴らすのが楽しくなりそう。