ゲームミュージック好きの夕べ「Video Games Live in Japan」
Video games live in japan オフィシャルサイト
3日連チャンのイベント参加もいよいよ最後。
最後は、米国からやってきたゲームミュージック専門のライブイベント「Video games live」。
ゲームミュージック関連のイベントと言えば、日本でも昔から存在するが、今回はおそらく海外発祥のゲームミュージックイベントとしてはおそらく初めての日本公演。
日本でのゲームミュージック関連ライブと言えば80年代末期〜90年代頃にかけて、SEGAのSSTバンドや、ファルコムのJDKバンド、コナミの矩形波倶楽部を始めとした「メーカーお抱えバンド」的なライブが中心だったが、バンドブームの終焉とともに終息してしまった。
その後2000年代になると、一度だけ開催された「LEGEND」や、2回ほど開催された「EXTRA」と言った、クラブサウンド系や各ベンダごとの個別イベント、声優やアイドルと組み合わせた抱き合わせイベントなどのように細分化していったが、やはり大きなムーブメントにはならなかった。
そんな中で、今回の「Video games live」はこれらのイベントと違い、米国発祥のイベント。ともにゲームミュージックのコンポーザーでもあるTommy TallaricoとJack wallの二人によってオーガナイズされたイベントで
「世界中の人のVideo game musicのすばらしさを知って欲しい」
と言うコンセプトの元、古今東西様々なゲームミュージックを取り込んで、交響楽とロックで演奏してしまおうと言う壮大なイベントになってます。
初っ端からいきなりこれ、
ビデオゲームの元祖とも言える「PONG」から始まり、SPACE INVADERや、FROGGER、DRAGON'S LAIRなど少しずつ時代を下っていくビデオゲームの歴史を辿った楽曲。
Video games liveが凄いのは、単なる演奏だけでなくバックの映像とオーケストラがシンクロして何とも言えない一体感を醸し出しているところ。
↑の演奏後、プロデューサーのTommyが出てきて、「今日はスペシャルなことをする」ってことで、観客から二人を指定してステージ上に上げた。
「これから君たち二人にはあるゲームで勝負をしてもらう。勝った方にはプレゼントをあげよう」
ってことで何と大観衆の中でゲーム対決をすることに。そして、その題材に選ばれたゲームは・・・・・・
FROGGER!!
わはは、対決って言うからスト2でもやるのかと思ったらFROGGERとはwwww。
私だってフロッガーなんて25年くらい前にIBM-PCかなんかでしかやったことねぇしwww
とはいえ、東京国際フォーラムの大スクリーンに画面が映し出され、なおかつBGMはオーケストラの生演奏。こんな贅沢な環境でゲームできる人はそうそう居ませんよ。
一人1分半の持ち時間でスコアの高い方が勝ち、と言う方法で37歳の某氏が勝利。見事商品をゲットしてました。
その後さらなるスペシャルイベント
あの「PONG」の大元を作ったと言ういわば「ビデオゲームの父」な人(名前忘れた)と生ビデオチャットでインタビューしていた。もう80近いおじいさんだそうですが、向こうは何と朝の4時半だそうだ、ってことは米国ってことか。
元々はテレビ関連のエンジニアだったんだが、映像でもっと可能性を出そうとして作り出したのが「PONG」の原型となったピンポンゲームだったんだとか。彼が居なければビデオゲームはなかったも知れない。
その他には
・SONICメドレー(合唱隊が後ろで「せぇ〜がぁ〜」を熱唱したのは笑った)
・キングダムハーツ(あまり知らないww)
・サイレントヒル2(作曲者の山岡晃氏自ら演奏、国内でのライブは初めてだそうで)
・FFメドレー(米国で活躍するピアノがうまい日系ハーフの人のピアノプレイ)
・ワンダと巨像
・MYST(Jack氏の作曲だそうで、MYSTの曲を聴いたのは久しぶりだなぁ。懐かしい。)
更にここで、任天堂の近藤浩治氏が登場。マリオやゼルダなど任天堂の代表曲を作ったファミコンサウンドの神。
近藤氏自らピアノを弾いてスーパーマリオをプレイ。
後半はどちらかというと洋ゲー中心な選曲
・メタルギアソリッド3(作曲者の日比野氏がギターをプレイ)
・Advent Rising(プロデューサーのTommy氏が担当したPCのアクションゲーム?さすがに日本未発売なので知らない)
・World of Warcraft(オープニングムービーが!)
・HALO(あのコーラスも健在)
アンコールは
・クロノトリガー/クロノクロス
・キャッスルバニア(悪魔城ドラキュラ)
でした。まぁ全般的には、「海外(主に米国)で受けているゲームの楽曲が中心」ってところでしょうか?
正直、和ゲーばっかりやってる人とか、最近のゲームしか知らない人にとっては結構知らない曲が多くて辛いラインナップだったかも知れません。ただ、自分的にはかなりツボでした(さすがにAdvent Risingだけは知らなかったけど)。
オーケストラの演奏のレベルも高くて、自然でした。
特にファミコンやSFCだけでなく、昔のアーケードから最近のXboxまで、なおかつゲームメーカーのしがらみもなく色んなゲームメーカーの楽曲を扱っていたので、かなり自分的には楽しめました。
さて、これでいよいよ3日間続いたイベントづくしも終了。残りの連休は特に予定は入れていないので、休息しつつ生活リズムを平日に戻さなければな・・・